シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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中国哲学研究ⅡA | 2024 | 前期 | 月4 | 文学研究科博士課程前期課程 | 水上 雅晴 | ミズカミ マサハル | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-EP5-103L
履修条件・関連科目等
東西の古典学に関して一定の知識を有し、英語と中国語で書かれた学術的な文章を読めること。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
副題:東西における経典(正典)の受容と解釈の比較
John B. Henderson, Scripture, Canon, and Commentary: A Comparison of Confucian and Western Exegesis, Princeton University Press, 1991 を教材として、副題に掲げた問題を考察します。
Henderson著の章立てを日本語訳で示すと以下の通りです。
第1章「諸経(classics)の起源と由来」、第2章「一つのまとまりを持つ正典、その数の拡大、および拡大の収束」、第3章「注釈の起源、その広がりと神聖視」、第4章「注釈の前提となる、正典の性質に関して設けられた観念」、第5章「前提観念を支えるための術」、第6章「注釈的思考形態の終焉とかたちを変えたその部分的再生」。
ヨーロッパ、イスラム、インドなどにおける伝統学術史を視野に入れて、中国における古典学の形成・発展史を考察するスケールの大きなHenderson著を読みながら、東西両世界における古典(聖典・正典)と注釈の形成・発展の歴史の間に見える共通性と独自性を考察していきます。
科目目的
(1)東西の経典(正典)成立・解釈史に関する問題意識を高め、幅広い知識を身に着ける。
(2)東西の経典(正典)成立・解釈史に関して討議すべきテーマを設定し初歩的な研究をおこなう。
到達目標
上記の目的を達成するために、以下の事項を達成することが必要です。
(1)英語で書かれた学術的な文章を速く正確に読むことができるようになる。
(2)経典(正典)の成立、注釈の作成、および経典と注釈の融合という観点から、東西の学術史を概観し、幅広い知識を身に着ける。
(3)東西における経典(正典)・注釈の成立・解釈史に関する研究状況を踏まえて討議すべきテーマを見出す。
授業計画と内容
授業計画と内容
第1回 Chapter 3, "Commentaries, epitomes, and related forms", p.83以下の読解
第2回 Chapter 3, "Protestant reformers", p.85 以下の読解
第3回 Chapter 3, "The elevation of editors, p.87 以下の読解
第4回 Chapter 4, "The most universal and widely expressed", p.89 以下の読解
第5回 Chapter 4, "Among the writings of nineteenth-century", p.91 以下の読解
第6回 Chapter 4, "One of the main reasons", p.93 以下の読解
第7回 Chapter 4, "There is even more to be said", p.95以下の読解
第8回 Chapter 4, "While the notion that", p.97以下の読解
第9回 Chapter 4, "But Indian commentators have extolled", p.99以下の読解
第10回 Chapter 4, "Just as critics and exegetes", p.101以下の読解
第11回 Chapter 4, "How can the existence of such", p.103以下の読解
第12回 Chapter 4, "That difficult and lapidary language", p.105以下の読解
第13回 Chapter 4, "In some traditions", p.107以下の読解
第14回 Chapter 4, "Like many of their Jewish counterparts", p.109以下の読解
*進行状況によって各回の内容が変更されることがあります。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
・指定したテキストや配布資料を事前に読み込んでおきましょう。
・発表担当分の訳稿を作成してもらいます。
・教材中の語句、事項や文法については、事前に調べておき、質問されたら答えられるようにしておきましょう。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 授業内容に関わる問題設定をして議論をした結果をレポートとして提出してもらいます。レポートに関しては以下の三点に即して評価します。 (1)設定したテーマに学術的意味があるか。 (2)きちんとした根拠にもとづいていて典拠表示に問題がないか。 (3)論理的に議論をすすめているかをチェックします。 |
平常点 | 50 | 以下の四点に着目して評価します。 (1)教材のテキストの語句・典拠の下調べがきちんとできているか。 (2)語法に忠実にテキストを読解しているか。 (3)自分のなりに問題意識を持ってテキストに取り組んでいるか。 (4)配付資料を含め、わかりやすく伝えることを心がけ、それが実践ができているか。 |
成績評価の方法・基準(備考)
以下の二つの条件をともに満たした場合に単位を認定します。
①前期後期それぞれ公欠以外の欠席は4回以内とし、毎回の小レポートの内容も一定の基準を満たしていること。
②自分の担当分の発表、もしくはレジュメ提出を行い、その内容も一定の基準を満たしていること。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
提出されたレポートに関しては、担当教員が校閲を加え、それを踏まえた修訂版を提出してもらいます。
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
教材・参考資料はプリントを配布します。参考文献は授業の中で随時紹介します。