シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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熱流体工学特論第二 | 2025 | 後期 | 火2 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 石井 慶子 | イシイ ケイコ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-FT5-4C33
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
熱や流体の数値的な取り扱いや、最近の研究について学ぶ。
科目目的
熱流体現象を数値的に取り扱う手法について学ぶことで、熱流体研究を遂行するうえでの理解を深める。
到達目標
CFDの基本理論を理解し、流体および熱問題の数値解析手法を説明できる。
ナビエ–ストークス方程式や熱伝導方程式を離散化し、CFDでの数値解析手法を適用できる。
メッシュ生成と数値計算のプロセスを理解し、適切な条件設定を行える。
メッシュの種類や品質の重要性を理解し、解析精度と計算負荷を考慮したメッシュ生成ができる。
有限要素法の基礎を理解し、熱伝導問題への適用ができる。
授業計画と内容
第1回: 数値解析の基礎とCFDの概要
CFDの基本的な考え方と応用分野
数値解析手法の基礎(有限差分法、有限体積法、有限要素法の概要)
計算精度と誤差、安定性の概念
第2回: 流体力学方程式の離散化(1)
連続の式と運動方程式の復習
時間・空間の離散化手法(陽解法と陰解法の比較)
第3回: 流体力学方程式の離散化(2)
ナビエ–ストークス方程式の離散化
解法(圧力速度分離法、SIMPLEアルゴリズムの導入)
第4回: 熱伝導方程式の離散化
熱伝導方程式の数値解法
ステディ/非ステディな熱問題の離散化
第5回: メッシュ生成の基本
メッシュの種類(構造格子と非構造格子)
メッシュ品質の影響とメッシュ生成ツールの紹介
第6回: 数値解法の実装と基礎演習
単純な2次元流れ(ポアズイユ流れ)の計算演習
格子生成、境界条件設定、計算結果の可視化
第7回: 乱流モデルの導入
乱流の基礎とRANS(レイノルズ平均ナビエ–ストークス方程式)
代表的な乱流モデル(k-εモデル、k-ωモデル)の説明
第8回: 乱流モデルの実践演習
単純な乱流流れを対象としたCFD解析(例:管内乱流)
乱流モデルの選択と結果解析
第9回: 有限要素法の基礎(1)
有限要素法の理論的背景
ガラーキン法の基本と弱形式の導入
第10回: 有限要素法の基礎(2)
熱伝導問題への有限要素法の適用
境界条件の設定と計算例
第11回: 熱流体解析の統合(1)
流体と熱の連成問題の概要
熱流体問題におけるメッシュ生成の工夫
第12回: 熱流体解析の統合(2)
実践演習(例:管内流れと熱伝達の解析)
流体と熱のカップリング解析と結果の評価
第13回: 発表会
第14回: 発表会
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 60 | レポートへの取り組み |
平常点 | 10 | 参加態度 |
その他 | 30 | 発表会で発表する |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
レポートの講評
発表会でのコメントでフィードバックを行う
アクティブ・ラーニングの実施内容
プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
著者・編者名: 平野博之
書名: 流れの数値計算と可視化 第3版:SIMPLE法とMAC法による熱流体解析、Tecplot・ダウンロードライセンス付
出版社: 森北出版
出版年: 2020年
出版地: 東京
版の指定: 第3版
ISBN: 978-4621084580