シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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専門演習Ⅰ | 2024 | 秋学期 | - | 国際経営学部 | 木村 有里 | キムラ ユリ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GM-OM2-SB01
履修条件・関連科目等
※専門演習Ⅰ~Ⅴまでの履修を推奨する。
【必須科目】特に指定しない
【関連科目】経営組織論、異文化経営論、国際経営論、アジア経営論
【選考方法】応募者が多数の場合には、選考を行う。
①書類(ゼミ志望理由、自身が興味のある企業1社を紹介)
②面接
◎1年次の成績、英語の能力は問いません。(英語については、ご自分で努力できる方)
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
このゼミは、「企業・ビジネス」と「社会」の問題に関心を持つみなさんを対象とする「経営学」のゼミです。専門演習Ⅰ~Ⅴ(4年生)までの履修を推奨します。
メンバーは、専門演習Ⅳ・Ⅴを履修して、卒業研究・卒業論文を執筆することを目標にします。
2年ゼミ:「ASEAN10に挑む!日系企業の研究」をテーマとして、4~5名からなるグループ研究を行う。東南アジア10ヵ国からなるASEAN(東南アジア諸国連合)は、2017年に設立から50年をむかえた。域内人口6億2000万人となるこの共同体は、過去10年間に高い経済成長をとげており、巨大な経済圏の内需、貿易、投資はさらに拡大すると予想されている。日本は、戦前から戦中、戦後と一貫して東南アジアに対して企業進出を行ってきた。現在、ASEANに進出している日本企業は1万社を超えている。少子高齢化による労働力不足、市場縮小が懸念されるなかで、日本企業の活路はASEANにありと言えるだろう。このゼミでは、ASEAN10ヵ国の社会、市場、企業について学び、ASEANをアリーナとして奮闘する日本(日系)企業について事例研究を行いたい。そして、今後の日本企業のASEAN進出の方向性、果たすべき役割について討議したい。
3年ゼミ:「社会問題をビジネスの力で解決しよう」をテーマとして、企業に対してビジネスプランの提案を行うことを最終目標に業界研究を4~5名からなるグループで行う。グループ研究では、メンバー間のコミュニケーション、研究計画の遂行、調査の準備などすべてに調整が必要になるので、プロジェクトマネジメント手法を実践してほしい。11月に他大学とのインカレ報告会を予定している。
4年ゼミ:卒業論文作成が中心となる。卒業研究の進捗状況は、ゼミ内報告で共有し、学生間でコメントすることで内容を深めていく。卒業論文の中に必ず「生の声」を入れることを条件にしている。そのため、夏休みから秋にかけて、企業訪問、インタビュー調査、アンケート調査など街中で汗をかくことになる。卒業論文のテーマとしては、「日本の教員の長時間労働問題に対するedTech活用提案」「企業Webサイトの国際化-米・中・日比較」「今日のアーティストのセルフプロデュースの重要性」「高齢者介護医療現場はIT活用でどのように変わるのか」「高齢者に優しいスマートシティーとは」などです。
※「民」=企業とビジネスに関連するものをテーマとする。たとえば、地域振興や、途上国支援など、「公」の割合の多いテーマは本ゼミでは扱わない。就職活動関連の相談にもゼミ内で対応し、皆で情報を共有するようにしている。ゼミ行事、研究発表会などは2、3、4年生合同で行うことがある。
科目目的
国際経営の分析手法を学ぶ
到達目標
本演習の目的は、企業経営の分析手法を学び、グループ研究を通じて実証分析から提案へとつなげられるようにすることです。企業組織(小さな社会)に対する分析力を身に付け、最終的には私達の生きる社会そのものを洞察する力を身に付けることを目標としています。
※ディプロマポリシーとの関連:この科目は国際経営学部が学位授与の方針において定めている卒業時点までに獲得するべき能力のうち(1)「企業のグローバルな活動における諸課題を経営学を基本とした視点から把握し、組織とその活動メカニズムの理解に基づき業務を的確に行うことができる深い専門能力」の養成を目的としています。
授業計画と内容
第1回、イントロダクション、本ゼミの目標と進め方の確認
第2回、地域としてのASEANの理解(政治・経済)
第3回、地域としてのASEANの理解(市場・文化・企業)
第4回、メンバーによる関心の所在の報告、グループ分け
第5回、事例研究として取り上げる企業の選定
第6回、事例研究ステップ1:基本データのまとめ
第7回、事例研究ステップ1:現状での課題のあらい出し
第8回、事例研究ステップ1の結果を報告
第9回、事例研究ステップ2:既存の取り組みのまとめ
第10回、事例研究ステップ2:最新動向の調査
第11回、事例研究ステップ2の結果を報告
第12回、事例研究ステップ3:課題解決にむけた新たなアイディア
第13回、事例研究ステップ3:課題解決にむけた提案作成
第14回、事例研究ステップ3の結果を報告 外部講師を迎えて
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
各回のテーマについて、事前の下調べが必要です。
報告者は、報告用資料の作成とプレゼンの準備は必要です。
グループ研究の際には、グループ内の情報共有が必要です。
(各回およそ2時間程度)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 70 | グループ研究への取り組み、議論への参加などプロセスの評価 |
その他 | 30 | 研究成果物を評価 |
成績評価の方法・基準(備考)
ゼミへの出席を前提として
グループ研究への取り組み、議論への参加などプロセスの評価70%
研究の成果物への評価30%
〔4年次〕
卒業研究への取り組み、プロセスの評価60%
卒業研究の成果物(卒論)への評価40%
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト: 特に指定しない
参考文献: 研究テーマに関連するものを、随時お知らせします。
ASEAN企業研究では、たとえば
・みずほ総合研究所 著『図解ASEANを読み解くーASEANを理解するのに役立つ70のテーマ 第2版』東洋経済新報社、2018年
・桂木麻也 著『ASEAN企業地図 第2版』翔泳社、2019年
・黒柳米司 、金子芳樹 、吉野文雄 編著『ASEANを知るための50章 (エリア・スタディーズ) 』
明石書店、2015年
などが役に立つでしょう。
その他特記事項
他大学ゼミとの交流、勉強会を予定している(津田塾、横浜市大、成城大、専修大)
COVID-19の状況により、企業訪問などを行いたい。
冬合宿、夏合宿、その他のゼミ行事については、ゼミメンバーの提案による。