シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊講義A(マーケティングデータ分析A) | 2024 | 春学期 | - | 佐々木 孝輔 | ササキ コウスケ | 1~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GM-IF9-ZLA1
履修条件・関連科目等
一部統計に関する知識を使用するため、経営統計入門などの統計学に関する科目を履修・学修済みであるとより理解が深まりますが、必須ではありません。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
近年、企業では市場調査や経営方針の策定を始めとして、現状を把握するためや、企業成長に向けた情報を得るために、膨大なデータの処理が求められています。特に、近年の発展が目覚ましいデータサイエンスの知識・技能を持つ人材は需要が高く、様々な企業において、分析に関するスキルを持つことは必須となりつつあります。統計的な情報やカスタマーレビューなどに含まれる文字列など、様々なデータから情報を適切に取得・抽出・処理・解釈する力は、国際経営学部の学生にとってどのような進路においても必要とされるスキルの一つです。
本講義では、本学部で学ぶ様々な専門的知識の中でも、データサイエンスの知識・技能を獲得することに重点を置きます。この講義では、数値的情報の処理の方法を学ぶことに特化し、主にExcelとRをBI(Business Intelligence)ツールとして利用する方法を学習します。
※ 秋学期に開講される「特殊講義A(マーケティングデータ分析B)」では自然言語情報の処理・分析方法を中心に学習します。春学期開講の本講義「特殊講義A(マーケティングデータ分析A)」とは学習内容が異なりますので、注意してください。
科目目的
本講義は、表計算ソフトウェアExcelや統計解析ソフトウェアRを、企業等でデータの分析や利活用に使用するBIツールとして利用する方法を学習し、データを多面的に捕捉・解釈する力を身につけることを目的とします。また、この目的を達成するために、ExcelおよびRに関する基本的な技術を習得することで、社会で必要とされる基本的なコンピュータソフトウェアの操作技術の習得も目指します。
到達目標
到達目標は以下の3点です。
・Excelの基本的な関数やグラフの作成方法を知るとともに、ダッシュボードの基本的な構築を行うことができる
・Rを用いたデータの統計的処理方法を学ぶとともに、Rドキュメントの作成とダッシュボードの基本的な構築ができる
・ダッシュボードを用いてデータを俯瞰し、特徴をまとめることができる
授業計画と内容
【第一部:Excelに関する技術を学ぶ】
第1回:Excelの基本的な操作方法
第2回:Excelを用いたデータの整理・分析
第3回:Excelを用いたデータの可視化・ダッシュボードの基本
第4回:<グループワーク>ダッシュボードの作成1(計画)
第5回:<グループワーク>ダッシュボードの作成2(実装)
第6回:<グループワーク>作成したダッシュボードの相互評価
【第二部:Rに関する技術を学ぶ】
第7回:RStudioの使い方
第8回:Rにおけるデータの扱い方
第9回:プログラミング言語としてのRの使い方
第10回:Rを用いたデータの可視化・Markdownの基本
第11回:R Markdownによる文書の作成
第12回:<グループワーク>Rを用いたダッシュボードの作成1(計画)
第13回:<グループワーク>Rを用いたダッシュボードの作成2(実装)
第14回:<グループワーク>作成したダッシュボードの相互評価・講義の総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
全ての授業回(第1回を除く)で予習/復習課題を提示します。講義資料を読み、課題に取り組んでください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 20 | ダッシュボードの作成に関する最終レポートを課します。 |
平常点 | 20 | 授業ごとの予習/復習課題の点数、および週報の提出状況を評価します。 |
その他 | 60 | 授業で作成する2つのダッシュボード、ならびに相互評価の内容を評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
出席率が7割(14回中10回)に満たない者は評価不能(F)とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
講義期間中は常に、Googleチャットならびにメール、居室への訪問等で質問を受け付けます。
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
・Googleチャットを利用したクラス内コミュニケーションを行います
・講義資料は常にWeb上で公開します
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
授業中は特定の書籍等をテキストとして利用せず、レジュメ(講義資料)を使って授業を進めます。
その他特記事項
【必須事項】
授業では皆さん自身のPCを使用します。必ず持参してください。
※ Windows OSを想定しています。Mac環境でも受講には問題ないよう努めますが、Excel使用時に互換性等の問題が発生するかもしれません。互換性等の問題は授業の進行に一部影響を及ぼすかもしれませんが、成績には影響を与えませんので、その点はご了承ください。
※ Android, iOS端末の使用は想定していません。
【前提知識について】
一部授業回でプログラミングに関する内容を学習しますが、プログラミングの知識は不要です。同様に、Excel、Rに関する前提知識も必要としません(もちろん、知識がある分には問題ありません)。
【事前準備について:Excel】
Excelを使用するにあたり、最新版のMicrosoft社のOffice 365が必要です。中央大学では学生向けにMicrosoft 365 Apps for enterpriseを提供しておりますので、授業開始時までに必ずインストール作業を済ませておいてください。インストール方法等が不明な場合は、多摩ITセンターまたは担当教員(佐々木: ksasaki678@g.chuo-u.ac.jp )まで問い合わせてください。
なお、Web版のOffice onlineでは、本授業で扱う一部の関数および機能が動きません。アプリ版Excelを使用してください。
【事前準備について:R】
Rおよび統合開発環境のRStudioについては、事前準備は不要です(経営統計入門等の授業で使用された方は、最新版にアップデートさえ済ませていただければそれで十分です)。
【グループワークについて】
グループワークは、1~3人の少人数のグループでの活動を予定しております。共同作業が苦手という方は1人でも行えますので、その点は心配不要です。
また、受講人数によりグループワークを中止することがあります。