シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊講義A(グローバル経営と経済社会政策研究)三菱UFJリサーチ&コンサルティング寄付講座 | 2024 | 春学期 | - | 国際経営学部 | 国松 麻季 | クニマツ マキ | 1~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GM-IF9-ZLA1
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
グローバル経営に対する多面的な理解を深めるためには、ビジネスに影響するさまざまな経済・社会政策を知ることが有用です。そこで、本講義では、異なる業種を想定しながら、グローバル経営に深いかかわりを持つ経済・社会政策に関して順次取り上げて現状と課題を学び、それらが様々なグローバル経営の局面にどのような影響を与えるかを検討していきます(例えば、環境政策がグローバルバリューチェーンを支える運輸・流通企業与える影響、労働政策が世界に生産拠点を持つ製造業に与える影響など。以下「授業計画と内容」参照)。
この科目は、総合シンクタンク・コンサルティングファームである「三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社」の協力を得て、各業種や政策分野の調査研究の経験を持つ研究員・コンサルタントが輪講で講師を務めます。高い専門性と分析力を有する講師陣からは、政策・業種について、客観的なデータに基づく分析手法と結果について学ぶことができます。
【授業の方法】対面により実施します。
科目目的
国際経営学部の教育研究上の目的である「急速に変化する国際企業経営に必要となる企業経営やグローバル経済にかかる専門知識を駆使」(中央大学学則第3条の2)すべく、カリキュラムのうち「グローバル経済」の系統に設置されている諸科目を補完し、多様な業種の企業経営に影響を及ぼすグローバル経済に関する政策課題を学ぶことを目的とします。
到達目標
この科目では、以下の事項を修得することを到達目標とします。
・グローバル経営に関わる経済・社会政策についての知識を持ち、複数の主要な政策分野について説明することができる。
・経済・社会政策が企業経営に与える影響について考察する際の客観的なデータの活用方法について理解し、説明することができる。
・関心を持つ業種の企業経営を考察する際に、関連する経済・社会政策の現状と課題に関する知識を適切に用いることができる。
授業計画と内容
【第1セクション:グローバルバリューチェーン】
第1回「企業のデジタルトランスフォーメーション」吉本陽子 経済政策部主席研究員
(冒頭、担当教員からガイダンス「グローバルビジネス環境を分析する視座」)
第2回「国境を越える交通・運輸・物流 」原田昌彦 地域戦略ユニット長/上席主任研究員
第3回「日本の観光を取り巻く現状と動向、今後の課題」前河一華 公共経営・地域政策部研究員
第4回「国境を越える人の移動」栗山智帆 研究開発第1部(大阪)すこやかライフデザイングループ 研究員
第5回「我が国のスタートアップ・エコシステムとスタートアップ政策」谷口真一 経済政策部研究員
第6回「世界の中の日本の農業」福塚祐子 公共経営・地域政策部主任研究員
【第2セクション:SDGs】
第7回「政策評価(EBPM、ナッジの活用等)」中村圭 経済政策部副主任研究員、大谷和弘 経済政策部研究員
第8回「地域共生社会」古賀祥子 共生・社会政策部副主任研究員
第9回「循環経済型ビジネス」清水孝太郎 環境・エネルギーユニット長/上席主任研究員
第10回「気候変動と企業経営」矢野雅人 地球環境部長/上席主任研究員
【第3セクション:業種横断的な課題】
第11回「企業経営における知的財産の役割と昨今の潮流」北口景子 知的財産コンサルティング室研究員
第12回「グローバル企業と税」馬場康郎 経済政策部主任研究員、平安乃 経済政策部研究員
第13回「地域の国際化と活性化」関恵子 公共経営・地域政策部上席主任研究員、鈴木淳 公共経営・地域政策部副主任研究員
第14回「ダイバーシティと自律的なキャリア形成」天野さやか 共生・社会政策部副主任研究員、矢島洋子 執行役員/主席研究員 政策研究事業本部東京本部副本部長
(担当教員による「総括」)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
(1)授業の内容に応じて毎回、事前課題の提出を求めます。
事前課題は、講師が提示する資料の通読が求められる場合、新聞・専門誌等による調査を伴う場合などもあります。
(2)毎回の授業後にリアクション(学んだ内容のレビュー等)の提出を求めます。
上記(1)、(2)は平常点に反映されます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 70 | 期中1回、期末1回(計2回)の提出を必須とする。 ・関心の高い複数の主要な政策分野について説明し、当該政策が企業経営に与える影響について客観的な情報を用いながら論理的に説明することができるか ・関連する経済・社会政策の現状と課題に関する知識を用いて企業経営について考察できるか |
平常点 | 30 | 授業の内容に応じて課せられる事前課題を毎回提出しているか 授業後のリアクションを毎回提出しているか 授業時の質疑などで積極的に議論に貢献し、自らの考えを提示できるか |
成績評価の方法・基準(備考)
レポートは次のとおりです。
期中レポート:初回~7回目の講義に関する内容
最終レポート:8回目~最終回に関する内容および総括的な設問
担当教員が指定する形式、分量、テーマ設定にしたがってください。
なお、詳細は授業において説明します。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
講師の全てが三菱UFJリサーチ&コンサルティングに株式会社に所属し、講義内容に係る実務に従事しています。また、担当教員も同社勤務を含め実務経験を有します。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
講義内容は、実務の専門性を活かした最新の議論を踏まえ、深い洞察に富むものとなります。
テキスト・参考文献等
テキストは特に指定しない。参照すべき文献・情報は必要に応じてその都度、指定する。