シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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ナノ物理化学特論 | 2025 | 後期 | 木2 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 田中 秀樹 | タナカ ヒデキ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-BC5-6C06
履修条件・関連科目等
学部での物理化学の基礎的な内容を前提知識とします。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
現代の先端科学においてナノスケールでものを造り計測を行うナノテクノロジーの概念は欠かせないものとなっている。材料を扱う化学にとって、特にナノ物質はその中核をなすものと言って良い。こうしたナノ物質の物理的・化学的な性質は、物理化学の諸概念を基礎としているが、本特論では、こうしたナノ物質と物理化学の結びつきについて、基礎的知識を確認・整理するとともに、具体的にナノ物質に対してどのように応用していくのかについて学びます。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の選択科目として位置付けられていることから、この科目での学習を通じて、学生がナノ物質と物理化学との関わりについて認識を深めるとともに、具体的に物理化学的手法をナノ物質に対して応用できる知識を習得することを目的としています。
到達目標
ナノ物質と物理化学との関わりについて、物理化学の基礎的知識を確認・整理するとともに、具体的にナノ物質に対してどのように応用していくのかについて総合的に理解する。
授業計画と内容
第1回 気体の性質
第2回 熱力学第一法則
第3回 熱力学第一法則の応用
第4回 熱力学第二法則
第5回 純物質の相平衡
第6回 混合物の性質
第7回 化学平衡の原理
第8回 溶液の化学平衡
第9回 電気化学
第10回 反応速度
第11回 速度式の解釈
第12回 量子論
第13回 原子構造
第14回 到達度確認
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回提供される補助資料、課題を活用して復習する。補助資料に収録されている、講義中で解説した重要な式の導出や関連する問題を自分の力で解いて、解説通り得られるか確認することで理解を深める。また自ら解いた課題の解答と解説を比較し、理解の曖昧な部分がないか確認する。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 30 | ナノ物理化学に関する基礎知識を理解した上で、各種公式の背景から実際の問題への応用までできるかどうかを評価します。 |
レポート | 70 | 毎回出題される課題に対して真摯に取り組んだかどうかを評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
講義中の課題提出(70点)および期末試験(30点)の合計で60点以上を合格とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
教科書:アトキンス著、千原・稲葉訳「物理化学要論 第6版」(東京化学同人)