シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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公共経済学Ⅱ | 2024 | 後期 | 水2 | 経済学研究科博士課程前期課程 | 中村 彰宏 | ナカムラ アキヒロ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EG-PB5-102L
履修条件・関連科目等
公共経済学の演習を履修する学生はこの科目を履修することが望ましい。「公共経済学I」と一緒に履修することが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
まず、公共経済学で市場・非市場取引を分析する手法を明らかにします。消費者・供給柄の行動モデルを基に市場の成果を評価し、公共の果たす役割について理解します。「公共経済学I」では、厚生経済学の基礎及び、取りうる政策ツールやその実証的評価ツールについて学びます。「公共経済学II」では、公共財と所得分配の理論を中心に学びます。
科目目的
公共経済学の基礎理論を「公共経済学I」と「公共経済学II」に分けて、論文購読をしつつ、教員が解説する。公共経済学の理論を習熟し、現実の政策に応用できる能力を養う。
到達目標
公共経済学の基礎理論を「公共経済学I」と「公共経済学II」に分けて、体系的に解説する。公共経済学の理論を習熟し、現実の政策に応用できる能力を養う。
授業計画と内容
1. 公共財の最適供給
2. ゲーム理論の考え方
3. 公共財の自発的供給
4. リンダール均衡と具体的な公共財の供給
5. 混雑問題
6. 所得課税と商品課税
7. 次善の理論
8. 所得再分配政策の考え方
9. 地方分権
10.公共事業
11.政策決定過程と費用負担者
12.都市と地方
13.世代間の問題
14.公共経済学の総復習
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
講義で課題を発表するので、予習をして授業に臨むことを期待します。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 授業への積極的参加と貢献、理解度により評価します |
成績評価の方法・基準(備考)
公共経済学の基礎理論の理解と、その政策課題への応用に必要なツールの習得を判定基準とする。授業への積極的参加と貢献、理解度に基づいて平常点100%
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
状況に応じて、オンラインツールも積極的に活用します
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
総務省(郵政省)での勤務経験があります
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
政策の具体的事例なども授業内で扱います
テキスト・参考文献等
テキストは指定しない。参考文献は下記のとおりです。
清野一治『規制と競争の経済学』東京大学出版会 1995
伊藤元重・清野一治・奥野正寛・鈴村興太郎『産業政策の経済分析』東京大学出版会1996
Gareth D. Myles, Public Economics, Cambridge University Press 2008
Jean Hindriks and Gareth D. Myles, Intermediate Public Economics, The MIT Press, 2013
また、文献として、トピックごとのジャーナルペーパーを紹介します。