シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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リスクコミュニケーション | 2024 | 後期 | 木4 | 国際情報学部 | 角田 篤泰 | カクタ トクヤス | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GI-CS2-IT19
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
事業活動に関わるリスクを少なくし、安心安全な社会を実現することは現代社会の大前提である。しかし、リスクそれ自体をゼロにすることはできない。そのため、社会を取り巻くリスクに関する正確な情報をステークホルダー間で共有し、相互に意思疎通を図るコミュニケーションの重要性を理解しておくことが求められている。本講義では、リスクコミュニケーションのあり方や方式、さらにその前提となる基本的なコミュニケーションに関する基礎知識と方法を、主にIT事業や開発において大きな損害や社会的問題の原因となるITリスクを中心にして、習得することを目標とする。授業では、座学的な講義も実施するが、毎回実習や対話をともなうアクティブラーニングも行う。なお、授業の性質上、座席指定など詳細なルールもあるので、第1回授業の1週間前までには提示されるmanabaニュースを事前に確認して、履修希望者は必ず第1回の講義に参加すること。
科目目的
リスクコミュニケーションに関わる基礎概念と基本的な方法論を理解することが目的である。ITに関わるリスクについては特に詳しく理解する。
到達目標
リスクが予想される事象に対して、リスクコミュニケーションの基本的手法を用いて対応するための基礎知識と基本技術を修得するとともに、リスク学の基本概念やコミュニケーション論の基本概念についても修得する。特に、IT関わるリスクについては、本学部での3・4年次で学ぶシステムコンサルティングや情報戦略に関わる基本概念との関係について習得する。
授業計画と内容
リスクコミュニケーションに関わる事例の紹介、基本概念の説明、受講生数によってはコミュニケーションに関わるロールプレイの実践練習を行う。本講義が本学部で開講されるコミュニケーションに関わる最初の科目であることを勘案して、コミュニケーションの基礎理論などについても紹介する。また、本学部の特性を考えて、情報システムの導入やソフトウェア開発時におけるリスクコミュケーションについても考察を進める。
第1回 オリエンテーション
第2回 リスクコミュニケーションの定義と背景
第3回 リスクとリスクコミュニケーションの具体的問題
第4回 リスク概念と背景
第5回 コミュニケーション実習
第6回 コミュニケーション実習振り返り、リスク・マネージメント
第7回 コミュニケーション論入門
第8回 リスクコミュニケーションの基礎知識
第9回 リスクコミュニケーションの典型的技法
第10回 説明実習
第11回 現場でのリスコミ技法
第12回 IITリスクのリスクコミュニケーション
第13回 伝達コミュニケーション実習
第14回 最終実習とまとめ
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
必要に応じて出題される課題への取組みが授業時間外の学習である。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 35 | 最終レポートの配分が35%であり、その他のレポートは平常点として算入される。 |
平常点 | 65 | 授業内容の確認のための小テスト、必要に応じて課されるレポート、授業中にインタクラションがあった場合はその参加や協力度合が合算されて、65%の評価となる。 |
成績評価の方法・基準(備考)
平常点65%、最終課題35%として評価する。
グループ実習を行うため、授業進行の妨げとなるので、基本的に事前に連絡のない欠席や遅刻が1度でもあれば、単位を認定しない。原則として10分以上の遅刻を認めない。10分以上遅刻した場合は実習に参加できないので、その回の出席扱いとはするが平常点は0点とする。成績評価を受けるためには10回以上の出席が必要となる。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
最終レポート以外にレポート出題があった時は、授業時間内に講評や解説を行うが、個別の質問についてはmanabaのコレクション機能でフィードバックする。
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
コミュニケーションの実習であるので、必ず他者との協力やグループによる作業が中心となる。また、教員による座学的なレクチャー中であっても、対話形式で受講生に質問しながら授業を進める。回答できないと平常点が得点できない。とくに、iTLの1年次に学習すべき情報処理の基礎知識については、問われることが多い。さらに、実習やレクチャーに基づくディスカッションなども実施される。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
基本的にmanabaの各機能を利用する。ただし、コミュニケーションゲームなどの中では、Webベースのシステムを利用することがある。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
一般的なリスクコミュニケーションの実務経験はないが、ITリスクに関する実務経験を有する。民間での受託ソフトゥエア開発経験及び大学におけるネットワーク導入・管理・運用経験である。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
ITリスクに関するリスクコミュニケーションの講義の中で、必要に応じて、経験に基づく事例を紹介する。
テキスト・参考文献等
【テキスト】
テキストは用いない。必要に応じてレジュメ等を配布する。
【参考文献】
参考文献や参考資料についても、必要に応じて、授業中あるいはWeb上で紹介する。
その他特記事項
※本講義は実習も伴い、チームプレイも必要になり、受講生の負担が大きくなります。2022年度以前とは授業の進め方が全く異なりますので、再履修希望者は注意して下さい。
■授業進行の詳細なルールは講義開始1週間前までにmanabaの本コースのニュースに載せるので、必ず、確認した上で受講すること。
■第1回の授業の遅刻・欠席は認めない。(講義の性質上、実習やグループワークの準備のためです。)
■第1回の授業の冒頭で、簡単に本講義の説明をした後、履修意思の有無について確認する。その際、履修意思のある者のリストに基づいて第2回からの実習計画を立てることになる。