シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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情報産業における人的資源管理論 | 2024 | 前期 | 火5 | 国際情報学部 | 寺澤 慎祐 | テラザワ シンスケ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GI-MN3-IT25
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
経営者が管理すべき経営資源はヒト・モノ・カネ・情報の4つです。その中でも最も重要な資源が人的資源です。なぜなら、モノ・カネ・情報を開発し成長させ管理するのはヒトだからです。そして昨今では、人的資本経営とも言われ、人材を資本と捉えて企業価値を高めていく経営が求められています。
起業する立場であっても、企業で組織やチームをリードする立場であっても、あなたに求められるのは自分自身がリーダーシップを発揮し、与えられた人的資源を最大限に活用して成果を出すことです。
本授業では、人的資源管理を学ぶのと同時に、自分自身の理解やリーダーシップ、根源的行動特性についても学ぶことができます。
科目目的
リベラルアーツは、様々な学問領域を自由にそして積極的に学ぶことで、実社会で活躍し豊かな人生を送ることができる総合力のある人間の育成を目的としています。
本授業は、人材組織に特化したリベラルアーツを目指しているので、人を管理する方法だけではなく、心理学的要素、哲学的要素、自己啓発的要素を含めながら人的資源に関する幅広い知識を身につけ、異なる考え方やアプローチ方法が理解できるような総合力を身につけることを目的とします。
「人的資源管理論」というと硬いイメージですが、人材組織に特化したリベラルアーツとなっていますので、自分はどのような職種で活躍できるのか、卒業後に入社した団体や会社で活躍するための自己肯定感やモチベーションについても学べることを目的としています。
到達目標
人的資源管理の本質について理解して知識を得る
授業計画と内容
第1回 :イントロダクション、人的資源管理全般について
第2回 :人的資源管理の歴史的背景
第3回 :組織と戦略
第4回 :制度について(等級制度、業績評価制度、報酬制度)
第5回 :人材開発について
第6回 :コンピテンシーの基本
第7回 :クラス討議(モチベーションについて)
第8回 :モチベーションについて
第9回 :組織開発の基本
第10回:組織開発とポジティブ心理学
第11回:リーダーシップの基本
第12回:自分の強みを探求する
第13回:発見した自分の強みを活用する
第14回:総括とまとめ
※上記日程はあくまでも予定に過ぎませんので、講義の進行状況によって随時変更されますので予めご理解ください。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
・課題提出のための学修
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 40 | 評価基準:試験結果 |
レポート | 20 | 評価基準:レポートが論理的に書かれていることよく学修していること |
平常点 | 40 | 評価基準:出席回数と積極的な発言などによる授業への貢献 |
成績評価の方法・基準(備考)
この授業は出席して履修した仲間と対話することと一定の知識を得たことを重視しています。
■期末試験について
期末試験で100点であっても全体には40点しか加算されません。
■レポートについて
レポートの点数が100点であっても全体には20点しか加算されません。
■平常点について
平常点の評価基準は出席回数によって決定されます。出席回数によって以下のように点数が決定されます。
14回出席:40点
13回出席:37点
12回出席:34点
11回出席:31点
10回出席:28点
9回出席:25点
8回出席:22点
7回出席:19点
6回出席:16点
5回出席:13点
4回出席:10点
3回出席:7点
2回出席:4点
1回出席:1点
0回出席:0点
課題や試験のフィードバック方法
その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
・授業時間外で評価しフィードバックする
・授業時間内で討議や対話をして理解を深める
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
・クラス討議
・クラス内対話
・プレゼンテーション
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
・PC
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
伝統的で古い慣習が残る数百人規模の商社、設立間も無い状況で何もかもが手探り状態で上場を目指した従業員100名以下の日系ITベンチャー企業、上場後に成長した従業員100名以上の日系ITベンチャー企業、従業員が3万人以上いた米国サン・マイクロシステムズの日本法人(現日本オラクル社)に勤務し、営業・プログラマ・マーケティング・ビジネス開発を経験しました。また、NASDAQ上場を控えたフランス系ITベンダー日本法人でコンサルタントとしてマーケティング責任者を兼務するなど、多様な企業規模、多様な成長環境、多様な職種、英国・米国・日本・仏企業での勤務経験があります。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
これまでの人材組織開発コンサルティングの実務経験から、経営戦略やマーケティング戦略と人材組織戦略の整合性や一貫性が企業価値に大きく影響を与えていることがわかっています。職務等級制度・業績評価制度・報酬制度などの各制度、人材開発プロセス・モチベーション管理・組織開発・リーダー育成・コンピテンシーマネジメントなどの方針策定されていない企業が多く、策定されていても運用されていない企業も多いのが実情です。
実情がそうだから何もしないのではなく、「だとすれば自分には何ができるのか?」が皆さんの価値を決定します。
本授業は、企業の人的資源管理のあるべき姿と実情をお伝えしますが、その上で「自分らしさや自分にできること」を探求することも目指します。
テキスト・参考文献等
HRMマスターコース: 人事スペシャリスト養成講座 須田敏子 (著)
モチベーション3.0ダニエル・ピンク (著)
その他は随時・適宜に配布・提示します。