シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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国際私法 | 2024 | 前期 | 金3 | 国際情報学部 | 種村 佑介 | タネムラ ユウスケ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GI-IR3-IL25
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
国際私法は、海外での交通事故や国際的な動産の売買、技術移転、生産物責任などの財産的なもののみならず、国際結婚、国際養子縁組、国際相続といった家族的なものも含めた渉外的私法生活関係をめぐる紛争にどの国の法を適用し、また、どのように解決すべきかを定める法律である。
この講義では、まず、外国法の適用制度を中心とした国際私法の基礎的な考え方や特徴的な方法論について、歴史的、比較法的な視点も踏まえながら概観していく。
科目目的
経済のグローバル化や情報通信技術の普及に伴い、私人を取り巻く国際的法律関係はますます多様化・複雑化している。この講義の目的は、そうした現代的な問題意識にも寄り添いつつ、種々の法規範がどのように機能しているかを考察することにある。
到達目標
内外(実質)法の内容的相違を前提に、国際私法の基本的な構造やこの法律に特有の考え方や法技術について理解するとともに、それらが個々の規定や具体的な事例の解釈にどう反映されているかを把握し、論理的に説明できるようになることを目標とする。
授業計画と内容
第1回 : 国際私法の意義および性質、準拠法選択規則の基本構造
第2回 : 法律関係の性質決定
第3回 : 連結点の決定、不統一法国法・未承認政府ないし国家の法の指定
第4回 : 反致
第5回 : 先決問題・適応問題、国際私法上の公序
第6回 : 婚姻
第7回 : 親子
第8回 : 相続
第9回 : 自然人、法人
第10回 : 契約
第11回 : 不法行為
第12回 : 債権債務関係
第13回 : 物権
第14回 : まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 95 | 国際私法の基本的な構造やこの法律に特有の考え方や法技術を理解したうえで、それらが個々の規定や具体的な事例の解釈にどう反映されているかを把握し、論理的に説明できるかどうかを評価する。 |
平常点 | 5 | 個別質問・発言の内容を平常点として評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業は講義形式で実施するが、「面接授業」を行う場合には、可能なかぎり対話(質疑応答)をしながら授業を進めていきたい。このため、適宜履修者に発言を求めることがある。
また、「資料配信型授業」と「自主学習指示型授業」との併用により授業を行う場合(3回未満)には、授業後に小テストの受験を求めることがある。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
質問はメールやmanaba上でも対応する(全体に資するものは掲示板等で紹介することがある)。もちろん、面接授業中に積極的に疑問点等について発言することは大歓迎である。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】manaba掲載のレジュメに沿って進める。
【参考文献】道垣内正人=中西康編『国際私法判例百選』(第3版、有斐閣、2021年)(別冊ジュリストNo.256)ISBN: 4641115569
※その他の参考文献は、開講時および講義中に適宜指示する。
その他特記事項
各回の概ね一週間前に、manabaにレジュメを掲載する。manaba掲載のレジュメは、教室では配布しない。必要に応じて各自で印刷等すること。