シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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イノベーションと技術 | 2024 | 前期 | 土2 | 国際情報学部 | 石村 尚也 | イシムラ ナオヤ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GI-MK3-SE03
履修条件・関連科目等
特になし
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
授業は講義形式で実施し、イノベーションと技術についての基礎的な知識を修得することを目標とします。
よく「イノベーションと技術」と聞くと、理系的・工学部的な印象を持つ方がいらっしゃると思います。もちろん、そのようなイノベーションと技術が目立つのは事実です。しかし、それに限らず様々なイノベーションや、技術が存在します。
例えば、「お金」というのは人類最大のイノベーションの一つです。そこからさまざまな金融に関する「技術」が発展し、社会の発達を促してきました。近年では、デザインやエンターテインメントなど、人々の感情を動かすような「技術」もどんどん発達しています。
この授業では、単に科学技術にとどまらない技術の在り方と、単に発想法にとどまらないイノベーションの起こし方について、一緒に考えていくことになります。
この過程で、学生の皆さんは「混乱」に巻き込まれます。というのも、イノベーションと技術については、様々な人が様々なことを語っているからです。中には相矛盾する意見もあるため、混乱が生じるのです。しかし、この混乱は学生の皆さんにとって必要なことです。この授業を受けた後何年かかけて、それを皆さんの脳内で統合して、イノベーションについて一定の理解ができたとき、大きく成長することができるでしょう。
また、3回に1回は実際に活躍されている実務家や研究者(ベンチャーキャピタリスト、スタートアップの経営幹部、イノベーション研究者などを予定)をゲスト講師としてお招きし、学生の皆さんに、担当教員の視点にとどまらない、幅広い知見を得ていただきます。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の専門科目群(情報発展)として位置づけられています。そこでこの科目では、学習を通じて学生がイノベーションと技術に対する基礎的かつ実践的な知識を習得することを目的としています。
到達目標
技術とイノベーションについて、一定の知識と、自身なりの一定の見解を持ち、他者と話し合うための力をつけ、今後さらに成長していくための素地を作ること。
授業計画と内容
ゲスト講師回の事前知識インプットのため、各回は入れ替えて実施する場合があります。
第1回 : 本授業のガイダンス・イノベーションについて学ぶ意義
第2回 : 「デザイン思考」に関する議論
第3回 : ゲスト講師
第4回 : アイデアはイノベーションにどの程度重要なのか
第5回 : イノベーションについてこれまで何が言われてきたのか?
第6回 : ゲスト講師
第7回 : イノベーションと企業・スタートアップの役割
第8回 :イノベーションと投資
第9回 : ゲスト講師
第10回: イノベーションと個人
第11回: イノベーションと政策
第12回: ゲスト講師
第13回: 期末レポートに向けたヒント
第14回: 総括・まとめ:実社会でイノベーションに関わっていくために
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 全授業終了後、期末レポートを期日までに提出してください。その提出状況と内容により評価を行います。期末レポートの分量・課題については、別途アナウンスを行います。 |
平常点 | 50 | 毎授業ごとに質問をするので、140字以上の日本語で期日までに回答を提出してください。その提出状況と内容により評価を行います。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
・期末レポートについては必要に応じてコメントを行います。
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
ゲスト講師とのコミュニケーションを通じた学習
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/タブレット端末/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
Zoom等の会議システムによりオンラインでゲスト講師に登壇してもらう場合があります。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
株式会社日本政策投資銀行(2009年4月~2022年8月)でAI・ブロックチェーン・VR/ARなどのデジタル領域に関する調査・政策提言などに携わっていたほか、DBJキャピタル株式会社(2018年4月~2022年8月)ではデジタル領域へのスタートアップ投資に携わっていました。
また、現在は株式会社ポケモン(2022年9月~現在)でアプリ企画やマーケティングなどの業務を行いつつ、株式会社Moguraで共同創業者兼COOとしてVR/AR領域のビジネスを展開しています。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
イノベーションを育てる仕事に携わってきた経験に基づいた授業を行います。また、実務上関係がある方とのネットワークを活かし、ゲスト講師として招聘します。
テキスト・参考文献等
〇教科書
・指定しません。授業内で示す資料を活用してください。
〇参考資料
以下はより発展的な学習を求める方に向けて読んでいただきたい資料・書籍となります。その他の資料も、授業の中で適宜紹介を行います。
・任天堂の岩田社長が遊びに来たので、みんなでご飯を食べながら話を聞いたのだ。
https://www.1101.com/iwata/index.html
・杉田 浩章『リクルートのすごい構“創”力: アイデアを事業に仕上げる9メソッド』, 2017年 ISBN: 4532321476
・玉樹 真一郎『「ついやってしまう」体験のつくりかた 人を動かす「直感・驚き・物語」のしくみ』, 2019年 ISBN: 4478106169
・牧 兼充『イノベーターのためのサイエンスとテクノロジーの経営学』, 2022年 ISBN: 4492522298