シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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国際情報演習Ⅰ | 2024 | 後期 | 月5 | 国際情報学部 | 角田 篤泰 | カクタ トクヤス | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GI-IF2-SM02
履修条件・関連科目等
1年次配当科目の「情報倫理」の成績がSかAであり、「プログラミング基礎」の単位を取得していること。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本演習では、卒業研究としてのソフトウェアシステムあるいはデジタルコンテンツの制作を目指して、入門的な学びと活動を実施します。卒業制作の制作物自体のテーマは、情報科学分野に限らず、人文・社会科学、芸術や芸能など広く受け入れています。ただし、社会実装であることが大前提になります。ここでの社会実装とは、簡単に言えば、実際に他人に利用してもらい、役に立つもの、という意味です。本来ゼミ活動は自主性や自由度、あるいは自己責任が重要視されるものですが、本演習ではその点は重視していません。むしろ教員によるフォローや指導の度合いが大きくなります。
本演習の目標は、国際情報演習の最初の段階として、研究に関しては、問題設定方法の習得、基礎的な知識の習得、国際的視点での関連分野の具体的調査・概観を行うことにあります。ただし、実際には研究者を目指す人は少ないと思いますので、社会人となってからのビジネスにおける活動を強く意識した演習になっています。プロジェクト運営実習、コンテンツやソフトウェア開発の基礎技術実習、基本的ビジネススキルの学習、チームプレイの実習など、インターンシップ以上の演習内容になっています。授業時間外の活動や学習も多いです。チームワークの基盤となる親睦を深めるイベントも、年2回の春・夏の合宿を始め、一年間に何度かあります。技術については、毎週サブゼミが実施されて、プログラミング技術やWeb運営技術などを学びます。
本演習で練習用に扱う題材のテーマは、実際にゼミの先輩たちや担当教員が実施してきた多くのプロジェクトのテーマです。例えば、訴訟ロープレイ教育、仮想アイドル、お化粧支援AI、各種Webサイト構築、汎用ブログシステム、XMLビッグデータ、LegalTech、プログラミング言語処理系、ゲーム練習、法令工学など様々です。もちろん、新しいテーマも歓迎です。この国際情報演習Ⅰの半年間では、これらの中から、各ゼミ生の状況に応じて、いくつか経験してもらう中で、様々なスキルを修得することを目指します。半年間の最後に一旦研究テーマを決めて頂きますが、最終的な卒業研究テーマは研究活動の中で、3、4年次に変更されることもあります。
詳しくは、演習の要項の他、manabaの本演習のコース内に案内のニュースやゼミ説明のコンテンツを用意してありますので、そちらを参照してください。特に希望者には、面談時にこれらの内容についても尋ねますので、必ずチェックするようにして下さい。
また、見学したい人や、ゼミとのマッチングについて心配な人も、manabaの本演習コースのコレクションにてお問合せ下さい。とくに、担当教員と面識のない人は、面接時が初めての会話とならないように、事前に連絡を取って下さい。
科目目的
卒業制作に向けた基礎的な技能や知識の修得を行うとともに、チーム作業のノウハウと経験を積むことが目的となります。卒業制作や卒業論文執筆に向けたテーマ設定や問題設定の方向性を決め、実施計画を立案することも目指します。
到達目標
関連テーマの基本書講読、問題解決手法・プロジェクト管理技法・発想法に関する基本的事項の理解と実践練習の完遂が到達目標です。さらに、各自の卒業研究テーマの方向性についても期末には確定させます。
授業計画と内容
本演習では、まず、卒業制作のテーマとして設定される対象領域について、調査を進め、概観し、基礎知識や技能を習得し、最後に各自のテーマの方向性を設定をします。また、グループ活動など、他人と協力できる方法を学び、実習します。なお、これらの活動と同時に、各自の研究方法に関わる情報処理技術についても学修を進めます。授業時間外にも自習や調査を進めることが多くなります。演習授業時間以外にも、必要に応じてサブゼミなどを実施して、知識や技術の補強をします。
第1回 オリエンテーション
第2回 研究分野の事例紹介
第3回 基礎技術の理論と実習:Webサーバ構築
第4回 実践事例の紹介と参加:訴訟ロールプレイなど
第5回 研究方法の概観:調査方法と制作・開発サンプルの実習
第6回 調査進捗報告と調査上の問題点分析の実習
第7回 問題設定の理論・練習
第8回 各自の問題(=テーマ)設定の実習(以後各自第13回まで実習を進める)
第9回 既存システム・研究を例にした実習(概要理解と入門的操作)
第10回 既存システム・研究を例にした実習(活動参加:初回の経験)
第11回 既存システム・研究を例にした実習(活動参加:再挑戦)
第12回 既存システム・研究を例にした実習(レビュー)
第13回 各自の問題設定
第14回 研究テーマと手法について報告
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
基本的に、調査、研究、制作、技術習得、およびシステム運用は授業時間外に進めることとします。技術習得に関しては、プログラミングなど情報処理技術の修得はサブゼミを実施して担当教員がサポートします。この他、やむを得ず、許可を得て欠席した場合でも、必ず、他の受講生から授業内容について教えてもらい、各自で授業時間外にフォローしておくことが必要となります。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 授業中の発言、ゼミ活動への協力、課題への対応など、授業時間外も含めて、本演習に関連するすべての活動が対象となります。 |
成績評価の方法・基準(備考)
授業の無断欠席は一切認めません。無断欠席がある場合は、成績評価はF判定となります。
授業では、重要なアナウンス、進捗報告、チームでの打合せなど、活動に不可欠なアクティビティがあるためです。
基本的に全出席が前提です。病気やお身内のご不幸、あるいは通学途中での事故などの特別な場合を除いて、原則的に欠席は認めていません。また、時間が守れない、迅速に連絡ができない、など集団生活に関わる習慣に苦手な点がある人はF判定になる率が高いですので、そもそも本演習には適さないかも知れません。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
オフィスアワーやオンラインを用いた対面での指導も実施する。
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
担当教員が用意したWebサーバ上で、共同作業やグループウェア操作を行う。必要に応じて、研究室に用意されたビッグデータ処理用のワークステーションやディープラーニングマシンを用いた実験を行う。また、テーマによってはスーパーコンピュータも利用して大規模な実験を行う。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
民間企業にて、AIシステムを中心とした、様々なシステムの開発に携った。さらに、Web技術が世界に発表された比較的直後の1994年頃、既に大量のホームページの作成の請負業務を行っていた。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
卒業制作のシステム開発やコンテンツ制作の技能は、実務経験そのものを伝えて教育する。
テキスト・参考文献等
【テキスト】
テキストは指定しません。必要に応じてレジュメや資料を配布します。
【参考文献】
参考文献・参考資料は、授業中に必要に応じて紹介します。
その他特記事項
次の点をご注意下さい。
●ゼミの要項をよく読むこと。
●この演習のmanabaコースのニュースをよく読んで、必要に応じて指示に従うこと。
●この演習のmanabaコースのコンテンツに多くのゼミ紹介に関わるコンテンツを置いていあるので、そちらもよく読むこと。
●ゼミのホームページのURLなども、ニュースやコンテンツに提示するので、そちらも参考にして検討すること。
●ゼミ活動(授業時間外も含む)に十分な時間を割けない人の履修は厳しいです。3年次以降も部活などで大きく時間が拘束される人は気をつけて下さい。
●面接試験の時に初めて担当教員と話すことになる場合、十分な判断材料がないことも多く、採用できないこともあります。些細なことでもいいので、事前にコレクションで連絡を取って調整を図って下さい。