シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
国際情報演習Ⅳ | 2024 | 前期 | 木3 | 国際情報学部 | 中村 真利子 | ナカムラ マリコ | 4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GI-IF4-SM05
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
サイバー犯罪をめぐる法整備と課題について研究します。サイバー犯罪とは何か。これを適正に処罰するためにはどのような手続を経なければならないか。近年の法改正や具体的な事案をもとに、各自が具体的なテーマを設定して調査研究し、演習で発表と議論の場を設けます。調査研究は、最高裁判所や下級審の判断について紹介・解説する判例研究や、諸外国の制度との比較検討を行う比較法研究が中心となります。
科目目的
国際情報演習Ⅳでは、国際情報演習ⅡとⅢで学んだアメリカ法をふまえて、日本におけるサイバー犯罪をめぐる法整備のあり方と課題・解決策について研究します。具体的には、各自の設定したテーマに基づいて、関連する日本の法律や判例・学説を調査し、アメリカ法との比較検討をしながら報告と議論をしてもらいます。
到達目標
国際情報演習Ⅰ~Ⅴを通じて、情報社会において生じ得る様々な刑事法上の問題について、主としてアメリカ法との比較検討を中心に、自ら考える力を身に付けることを目標とします。
授業計画と内容
第1回 オリエンテーション
第2回 児童ポルノ禁止法違反 最決令和2年1月27日(CGと児童ポルノ)
第3回 著作権法違反 最決平成23年12月19日(Winny事件)
第4回 不正指令電磁的記録に関する罪 最判令和4年1月20日(Coinhive事件)
第5回 中間報告会
第6回 リモートアクセス捜査① 東京高判平成28年12月7日
第7回 リモートアクセス捜査② 最決令和3年2月1日
第8回 会話の傍受 最決平成11年12月16日
第9回 GPS捜査 最判平成29年3月15日
第10回 期末報告会① 第1グループの報告(進捗報告)
第11回 期末報告会② 第2グループの報告(進捗報告)
第12回 期末報告会③ 第3グループの報告(進捗報告)
第13回 期末報告会④ 第4グループの報告(進捗報告)
第14回 合同発表会
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
テキストの該当箇所に目を通し、必要があれば関連する文献や資料も調べた上で、報告や議論に備えること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
平常点 | 100 | 授業での報告と議論への参加状況に基づいて評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
○日本法について
【テキスト】
・中野目善則・四方光編著『サイバー犯罪対策』(成文堂、2021年)
【参考文献】
・中央大学国際情報学部編『国際情報学入門』(ミネルヴァ書房、2020年)
○アメリカ法について
【テキスト】
・Thomas K. Clancy, Cyber Crime and Digital Evidence, 4th ed. (Carolina Academic Press, 2023)
【参考文献】
・Joshua Dressler, et al., Criminal Law, 9th ed. (West Academic, 2022)
・Yale Kamisar, et al., Modern Criminal Procedure, 16th ed. (West Academic, 2023)
英語文献は購入する必要はありません。その他、授業中に適宜指示します。