シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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国際情報演習Ⅴ | 2024 | 後期 | 木3 | 国際情報学部 | 平野 晋 | ヒラノ ススム | 4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GI-IF4-SM06
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
演習I~IVまでを通じて修得してきた法律文献・政策文献調査手法や、法的思考力や、AI・ロボット法、製造物責任法、不法行為法、サイバー法、メタバースの法等々に関連する知見を利活用して、主要な諸課題の現状と解決策の方向性の理解を更に深化させて、卒業後には実践的な解決策提言・実現に向けた取り組みも可能な能力の養成を目指して、学際的に課題に取り組む姿勢を身につけることを基本に据えます。
当演習では各自が取り上げるテーマの資料を事前に読んで、その内容の要約を行い、自身の意見も付して、これを演習の場にて発表して、皆で議論します。課題となる資料としては、日本及び米国の裁判例、並びに日本及び米国や欧州等の有識者会議の公開資料等の政策関連文献や論文等も含まれる予定です。
なお今期は特に、これまでに培った能力をフルに利活用して、各自が関心を持ったテーマについて調査、分析、発表、及び質疑応答・意見交換を行います。
科目目的
学際的なアプローチを用いて、AI・ロボット法やメタバースの法等に係る諸課題を把握・分析して、一定の解決策の提案が出来る能力の養成が〈科目目的〉です。
到達目標
学際的なアプローチを用いて、AI・ロボット法やメタバースの法等に係る諸課題を把握・分析して、一定程度の説得力を有した解決策の提案が出来る能力の習得が〈到達目標〉です。
授業計画と内容
原則として、卒論を念頭にしつつ以下の順序で進行します。
尤も、コロナ禍状況の変動やゼミ生の理解度等々の諸事情により、進行が変化する可能性があります。
第一回 オリエンテーション / これまでの復習
第二回 ゼミ員(#1 & #2)が関心を持つAI/ロボット法やメタバースの法・サイバー法等のテーマについてリサーチ&発表(卒論を念頭に)
第三回 上のディスカッション/ディベート(推敲についての指導)
第四回 ゼミ員(#3 & #4)が関心を持つAI/ロボット法やメタバースの法・サイバー法等のテーマについてリサーチ&発表(卒論を念頭に)
第五回 上のディスカッション/ディベート(推敲についての指導その2)
第六回 ゼミ員(#5 & #6)が関心を持つAI/ロボット法やメタバースの法・サイバー法等のテーマについてリサーチ&発表(卒論を念頭に)
第七回 上のディスカッション/ディベート(脚注の書き方についての指導)
第八回 ゼミ員(#7 & #8)が関心を持つAI/ロボット法やメタバースの法・サイバー法等のテーマについてリサーチ&発表(卒論を念頭に)
第九回 上のディスカッション/ディベート(脚注の書き方についての指導その2)
第十回 ゼミ員(#1~#4)が関心を持つAI/ロボット法やメタバースの法・サイバー法等のテーマについてリサーチ&発表(卒論を念頭に)
第十一回 上のディスカッション/ディベート(校正についての指導)
第十二回 ゼミ員(#5~#8)が関心を持つAI/ロボット法やメタバースの法・サイバー法等のテーマについてリサーチ&発表(卒論を念頭に)
第十三回 上のディスカッション/ディベート(校正についての指導その2)
第十四回 演習I~Vに於ける研究の最終総括・各ゼミ員から研究の最終版を報告
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[関係する具体的な職歴:1984年8月~1989年6月+1991年9月~1993年8月に富士重工業㈱の法務担当者として海外の製造物責任訴訟事件や海外契約交渉事案等に対応。加えて1989年9月~1991年5月に同社人事部付海外法務研修員として、コーネル大学法科大学院にて米国第三次不法行為法リステイトメント製造物責任の共同起案者J.A.ヘンダーソン, Jr.教授に師事して米国製造物責任法を研究。これらの経験から得られた知見は、以下の資料も通じて、製造物責任法に関する授業の内容に深く関係します。平野晋「製造物責任法リステイトメント起草者との対話:日本の裁判例にみられる代替設計 "RAD" の欠陥基準」NBL 1014号(商事法務, 2013年12月)。平野晋「アメリカ不法行為法第三次リステイトメント製造物責任法における“機能的”設計欠陥基準:"無過失責任の死"と"欠陥責任の皮を被った過失責任"(上)(中)(下)」損保企画663, 664, 666号頁(損害保険企画, 1997年12月)。平野晋『アメリカ不法行為法――主要概念と学際法理』(中大出版部, 2006年10月)。]
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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その他 | 100 | 後掲の〈成績評価の方法・基準〉を参照下さい。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題の発表70%、クラス・パーティシペイション(発言)30%
但、無断欠席は落第と評価します。すなわち、やむを得ない場合を除き原則として毎回出席することが単位取得の最低条件なので、毎回の出席ができない学生は当演習を履修しないで下さい。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
1984年8月~1989年6月+1991年9月~1993年8月に富士重工業㈱の法務担当者として海外の製造物責任訴訟事件や海外契約交渉事案等に対応。加えて1989年9月~1991年5月に同社人事部付海外法務研修員として、コーネル大学法科大学院にて米国第三次不法行為法リステイトメント製造物責任の共同起案者J.A.ヘンダーソン, Jr.教授に師事して米国製造物責任法を研究。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
前記の経験から得られた知見は、以下の資料も通じて、特に製造物責任法の内容に深く関係します。平野晋「製造物責任法リステイトメント起草者との対話:日本の裁判例にみられる代替設計 "RAD" の欠陥基準」NBL 1014号(商事法務, 2013年12月)。平野晋「アメリカ不法行為法第三次リステイトメント製造物責任法における“機能的”設計欠陥基準:"無過失責任の死"と"欠陥責任の皮を被った過失責任"(上)(中)(下)」損保企画663, 664, 666号頁(損害保険企画, 1997年12月)。平野晋『アメリカ不法行為法――主要概念と学際法理』(中大出版部, 2006年10月)。
テキスト・参考文献等
・平野晋『アメリカ不法行為法 ~主要概念と学際法理~』(中央大学出版部, 2006年).
・平野晋『ロボット法:AIとヒトの共生にむけて(新__版)』(弘文堂, 2024年__月発刊予定).
参考文献
・指導教授がmanaba等を通じて毎回提示する文献。例えば、政府の有識者会議の資料や、裁判例や、国際機関の資料や、米国の裁判例や、米国の論文、等を使用する予定です。以下の例示資料を参照下さい。
・総務省「AIネットワーク社会推進会議」の資料
・内閣府「人間中心のAI社会原則検討会議」の資料
・OECD(経済協力開発機構)のAI原則に関わる資料
・不法行為法/製造物責任法に関する日本の裁判例
・不法行為法/製造物責任法(Torts / Products Liability)に関する米国の裁判例
・不法行為法/製造物責任法やロボット・AIに関する日本の論文
・不法行為法/製造物責任法やロボット・AIに関する英語の論文