シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
卒業論文 | 2024 | 後期 | 他 | 国際情報学部 | 平野 晋 | ヒラノ ススム | 4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
GI-IF4-SM07
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
卒業論文にはオリジナリティが求められます︎。自分自身の知的好奇心や興味に沿った卒業論文を作成するために、1・2年次のうちに基礎知識を十分に身につけ、広範囲な学習機会に接して自分の見識を広げておくことが大切です︎。
これらの基礎的な知識を生かしながら,3・4年次の専門科目を履修しつつ、3年次からはおおまかな卒論のテーマの候補を念頭に置いて、次段落の卒業論文作成の準備段階に入ります。
卒論作成の準備段階で特に重要なのが、3年次後期辺りから参加する国際情報演習です。演習の2年後期~3年前・後期で学ぶ学問的な知見(情報基盤、情報法、情報実践、及びグローバル教養の四つの分野)を用いつつ、先ずは卒論計画書の完成を目指します。卒論計画書に盛り込む情報は、卒論テーマ案(すなわち題名案)、概要案、目次案、及び文献リスト[bibliography]案です。題名案を決める際に重要な点は〈狭く深い〉テーマを選ぶことです。もし〈広過ぎる〉テーマを選んでしまうと、1~2年で完成できず、本を完成させるのに必要な程の時間と労力が必要に成ってしまいます。更に〈浅い〉テーマを選んでしまうと、〈論文〉と呼べる深い内容に成らずに〈雑文〉に成ってしまいます。従って〈狭く〉かつ〈深い〉テーマを選んで、4年次の内に(正味期間としては、就活等に割かれる時間を考慮すると、一年間よりも少ない時間しかありません)、テーマを掘り下げる洗練された文章を書き上げることが、卒業論文では求められるのです。
そのように仮設定した卒論のテーマ案に関連しそうな情報の調査を進めて沢山の関連資料を集めた上で、分析と考察を加えてそれらの資料を取捨選択してbibliography案を起案し、論文の骨子・構造(すなわち概要案と目次案)を起案して、卒論計画書案を書き上げます。その計画書案を、同僚のゼミ生や指導教授に披露して、意見交換やアドバイス取得等を経た上で、修正を重ねて、卒論計画書を完成させます。
そのような準備段階(卒論計画書の起案~完成)の後に、いよいよ卒業論文の第一次原稿(First Draft)を起案します。First Draftの内容が卒論計画書から変わってしまっても問題ありません。実際にはFirst Draftを書いているうちに、新たな気づきや新たな着想や新資料の発見等が生じて、結果的に内容が変わってしまうことが通常なのです。そのFirst Draftをゼミ生や指導教授に披露し、意見交換を経てアドバイス等を得てから、大幅な書き直し(re-writing)を経て、第二次原稿(Second Draft)を完成させます。或る意味 独りよがりで起案したFirst Draftが、複数の他者からの客観的な批判にさらされて、その批判を謙虚に受け止めてre-writingすることこそが、良質な論文に向けて不可欠な活動に成ります。そのようにre-wroteされたSecond Draftも、ゼミ生や指導教授に披露し、意見交換を経てアドバイス等を得て、更に第三次原稿→第四次原稿→ . . . 第n次原稿と書き直しを重ねます。そのように原稿に〈推敲〉と〈校正〉を重ねて洗練させた上で、卒論が完成に至ります。なお第三次原稿以降の修正は、通常、大幅な書き直しではなく、主に「てにをは」等の誤字脱字の直しや、本文の表現の質の向上(長すぎるセンテンスを短く区切って一文一義にしたり、論理的に整合しない文章を直すこと等)、脚注の付け方及び脚注の表記の方法(法学に於けるルールを遵守した表記が求められます)の修正が主な作業に成ります。
卒業論文は、国際情報学部における学習の集大成ともいえます。学生各自の積極的・主体的な学習や調査を期待します。
科目目的
卒業論文は、大学での学業生活の総決算ともいえるものであるとともに、自らの主体性によって学問の世界に踏み込み、本格的に研究を行い自分自身の成果を創造する、まさに絶好の機会です。
国際情報学部では、国際情報演習I〜Vの履修により、調査・研究・学習を深め、オリジナリティを有する論文の作成を行います。
到達目標
研究者・ビジネスパーソンとして独り立ちできる力を身に付けるべく、解決すべき課題の発見と絞り込み、目的の明確化、先行研究や関連情報の収集、整理、及び分析、ならびにゼミ生や指導教授との意見交換を経た上での修正や書き直しといった一連のプロセスを経た上で、深い内容を、論理的で説得力のある文章で表現し、かつ法学分野の専門的なルールを遵守した表記の脚注を付した論文を書き上げること。
授業計画と内容
第01回 ガイダンス
第02回 卒業論文:卒論計画書(案)の起案
第03回 卒業論文:同案の披露と意見交換とアドバイス
第04回 卒業論文:同案の修正
第05回 卒業論文:修正案の披露と意見交換とアドバイス
第06回 卒業論文:修正案の修正と確定
第07回 卒業論文:第一次原稿(First Draft)の起案
第08回 卒業論文:First Draftの披露と意見交換とアドバイス:推敲とre-writingを指示
第09回 卒業論文:First Draftのre-writing(Second Draftの起案)
第10回 卒業論文:Second Draftの披露と意見交換とアドバイス:推敲と編集・校正を指示
第11回 卒業論文:Second Draftの修正(Third Draftの起案)
第12回 卒業論文:Third Draftの披露と意見交換とアドバイス:校正と脚注表記方法を指示
第13回 卒業論文:Third Draftの修正(Fourth Draftの起案)
第14回 卒業論文:Fourth Draftへの指導教授からのアドバイスとFINAL Draft完成:最終原稿の発表会
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
日々、作業を行うこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
その他 | 100 | 指導教授の指示に従った1st Draft~最終Draftまでの段階的修正過程を経た上での、卒業論文の内容および口述発表等を総合的に評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
卒業論文を作成する際に、ICTを活用することがあります。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
担当教員による
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
随時必要に応じて紹介します。