シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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卒業制作 | 2024 | 後期 | 他 | 国際情報学部 | 松野 良一 | マツノ リョウイチ | 4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
GI-IF4-SM08
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
1,卒業制作は、各人の興味、関心、問題意識、意欲に強く根差したものをテーマとして設定すること。あいまいなもの、強い意思がないものは、途中で挫折する。
2,卒業制作は、十分な資料の収集と読み込み、新聞記事、雑誌記事のみならず、最低でも10本程度の学術論文(原著、報告、総説含む)、さらには関連の書籍をレビューしておく必要がある。
3,卒業制作は、十分なレビューと強い問題意識を前提として、オリジナリティのある企画内容が求められる。さらに、論理的な構成、展開、「作品」としてのクオリティの高さも要求されることを強く自覚しておくことが重要である。
4,卒業制作は、2,3年生の科目履修を前提として、4年次に1年間かけて作り上げるものである。社会人になっても、卒業制作がずっと「人生の宝物」になるように、納得できる内容の作品に仕上げてほしい。
5,単純なレポート、文献研究は、認めない。「卒業制作」で目指すものは、必ず、現場、フィールドでの取材撮影、人物へのインタビューを通して、自らのテーマを粘り強く探究したものでなければならない。論文形式のものは、最低1章分は、フィールド調査を入れること。
科目目的
卒業制作は、以下の通りとする。
1,ジャーナリズムを基本とする。つまり、社会現象の解明、社会問題の解決、人物に対する深い洞察、生きる意味への探索、真実を明らかにする、という視点に裏付けられた問題意識が明確なもの。
2,次のいずれかの作品を制作し提出するものとする。
①ドキュメンタリー作品
②ルポルタージュ作品
③論文形式の著作物(ただし、最低1章分にフィールド調査を含むこと)
到達目標
卒業制作を通して獲得を目指す能力は以下の通り。
1,社会現象、社会問題を、掘り起こし、描き出すことをテーマとして定めることができる。
「なぜだろう?」「どうして?」「これってなに?」「どうしたらいいの?」などの疑問、問題意識をもつことの重要性。
2,「現場」「フィールド」で活動することの面白さ、意義を学ぶ
「見てみよう」「聞いてみよう」という好奇心の重要性。
3,取材対象者、関係者と信頼関係を築けるコミュニケーション能力を育成させ、向上させる。最終的に、トラブルなしで取材・撮影することができる。
「シャイ克服方法」「礼儀作法」「社会人としてのふるまい方」「現場で社会と接する方法」を学ぶ重要性。
4,基本的な撮影、取材、編集技術を習得し、難なく「作品」制作の工程をこなすことができる。
「企画書」「取材」「撮影」「構成」「編集」「完パケ」という一連の作業を完全に理解しておかなければ、作品は完成できないことを十分に理解しておくこと。
5,既存のマスメディアの表現形式にこだわらず、大学生らしい「探究」の視点で作品を制作できる。
「何も知らない大学生」「素直な興味関心を持つ」「探究の始まり」「徹底した資料収集と読み込み」「取材スケジュール、簡単な作品構成」「現場、フィールドでの取材、調査」「収集した資料、素材の整理と最終構成」「編集、執筆」「作品の完成、上映会、発表会」の手順。
授業計画と内容
第01回 卒業制作とは何か?フォーマット、日程、最終提出物の確認
第02回 卒業制作:企画検討
第03回 卒業制作:企画発表
第04回 卒業制作:企画確定
第05回 卒業制作:撮影技術の習得
第06回 卒業制作:編集技術の習得
第07回 卒業制作:完パケ技術の習得
第08回 卒業制作:練習作品①の制作
第09回 卒業制作:練習作品①の完パケ
第10回 卒業制作:上映会
第11回 卒業制作:進捗状況発表(3人)
第12回 卒業制作:進捗状況発表 (4人)
第13回 卒業制作:修正箇所の指示
第14回 卒業制作:前期の総括
ゼミの時間は、あくまで進捗状況の報告、各自の企画についての議論・アドバイス、あるいは、撮影・編集技術の実習にあてる。
実際の取材、撮影活動は、独自にメンバーで設定して行うこと。
補助費の申請を忘れないこと。
なお、担当教員は、可能な範囲で引率を行う。海外の場合は基本的に引率する。
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
取材、撮影は、メンバーで話し合い、スケジュールを調整して行うこと。
ゼミの時間は、企画発表、進捗報告、撮影・編集技術の習得の時間にあてる。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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その他 | 100 | 卒業制作の内容、日常的な取り組み意欲などを総合的に評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
基本的に、制作活動は、独自に行う。
ゼミの時間は、各自の活動報告、進捗報告、ディスカッションをメインに行う。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
取材、撮影活動などで、現場から参加する場合は、zoomなどを使って参加すること。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
松野良一『総合的な学習の時間のための映像制作マニュアル―メディア・リテラシーとメディア・アクセスの視点』田研出版
を熟読し、構成の方法について、完全に理解すること。