シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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比較思想論 | 2024 | 前期 | 月4 | 国際情報学部 | 矢島 壮平 | ヤジマ ソウヘイ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GI-VP2-GL10
履修条件・関連科目等
特になし
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
哲学と科学の比較思想としての進化倫理学について概説する。古代ギリシア以来、倫理・道徳に関する学問——倫理学・道徳哲学——は哲学の一分野に位置づけられてきた。この状況は、近代から現代に至る自然科学の飛躍的進歩を経ても変わることはなかった。しかし近年、人間本性の科学的・進化的理解に基づく進化倫理学と呼ばれる学問分野が、にわかに脚光を浴びている。この理解に基づけば、私たちの道徳判断は「倫理の情報」に基づいて合目的的に下されるよう進化してきた。この講義では、人間本性の合目的性に着目したダーウィン以前の倫理学から、その科学的理解に立脚した現代の進化倫理学に至るまでを俯瞰し、倫理・道徳に対する新しい見方を提示することを目指す。なお、リアクションペーパーやクリッカーを使用して、受講者にも随時能動的な授業参加を促す。
科目目的
本科目は、国際社会に受容される情報サービス・政策を実現するための普遍的倫理観を見出すとともに、国際舞台で意見を発信し他者を説得するための国際的価値観(「グローバル教養」)としての比較思想的観点を身に付けることを目的とする。
到達目標
1) 哲学思想・科学思想の通時的・通分野的比較を通じ、それぞれの思想を相対化して新たな着眼点を得る学術的方法論を実践的に身に付ける。
2) 哲学者・科学者の学説およびその主要概念を理解する。
3) 1)で学習した方法論と2)で得た知識に基づいて、自ら論理的思考をめぐらし、独自性のある意見を論述できるようになる。
授業計画と内容
第1回 : イントロダクション——倫理・道徳の起源と合目的性
第2回 : 事実と規範、規範の正当化
第3回 : 進化倫理学前史①[アリストテレス]
第4回 : 進化倫理学前史②[バトラー]
第5回 : 進化倫理学前史③[スミス]
第6回 : 自然選択と合目的性[ダーウィン①]
第7回 : 道徳と合目的性[ダーウィン②]
第8回 : 19世紀①[スペンサー]
第9回 : 19世紀②[ハクスリー]
第10回: 進化の総合説と利他性①[利己的な遺伝子、血縁選択、互恵的利他性]
第11回: 進化の総合説と利他性②[集団選択、性選択、至近因の合目的性]
第12回: 現代進化倫理学の誕生
第13回: 互恵性と数理生物学
第14回: まとめ——倫理・道徳とは何か
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業後に再度配布資料に目を通して授業のポイントを理解し、必要に応じて参考文献に当たって理解を深めるようにしてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 50 | 期末試験では、知識の理解・定着および論理的思考力・文章力を評価します。 |
平常点 | 50 | 平常点では、授業への参加および受講態度を評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
教室での期末試験が実施困難な状況となった場合、レポート試験を実施します。
私語に対しては、1回の注意ごとに5点減点します。リアクションペーパーの代筆は出席を偽装する不正行為とみなし、書いた人と書かれた人の双方をE評価とします。同様に、responの不正使用(本人以外の使用、教室外での使用等)も、関わった人全員をE評価とします。
課題や試験のフィードバック方法
その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
期末試験に対するフィードバック(平均点、講評等)はmanabaに掲載します。
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
特に指定しません。授業資料プリントを配布します。
【参考文献】
中央大学国際情報学部編『国際情報学入門』ミネルヴァ書房、2020年
その他の参考文献は授業内で適宜指示します。
その他特記事項
予備知識は必要ありません。授業計画・内容は目安であり、履修者の希望や進度等の状況に応じて変更することがあります。