シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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国際文化論 | 2024 | 後期 | 火1 | 国際情報学部 | 渡部 春佳 | ワタナベ ハルカ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GI-ST2-GL09
履修条件・関連科目等
特になし
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
使用する資料が英語である場合があります。
授業の概要
この授業では、国際的にみた文化政策の概要から、文化芸術の保護や振興にかかる基礎を学び、現代的課題を考察する。本授業で扱う文化には、美術や音楽、演劇などのアートだけでなく、デジタルコンテンツなどが含まれる。
まず最も身近な日本を例に、どのような法制度や現代的な課題が文化政策にあるかを概観する。続いて、代表的な芸術支援の形態を知るため、アームズレングスの原則による芸術支援を行ってきた英国・英連邦、民間組織による芸術支援の盛んなアメリカ、中央集権的な政府による支援の厚いフランス、地方分権の特徴を持つドイツの芸術政策を取り上げる。最後に、文化政策に関する世界的なアジェンダセッティングを行う国際機関の議論や最先端の課題領域について紹介していく。そして、世界的に共通する政策課題を知り、各国の文化支援に対する思想を学んでいく。
科目目的
授業の目的は、文化政策の国際比較という切り口から、国際情報を学ぶうえで必要な知識を得る。普段、私たちは自分の住む国や地域にどのような文化振興の法制度があるか、ほとんど意識することなく生活している。現在の文化振興の姿勢は、各国の社会システムに適合したものに形成されてきたともに、人々の根底にある意識を構成するものでもある。ここでは、各国の文化政策の基本的な姿勢を学び、その背後にある思想や社会の違いを捉えられるようする。
到達目標
1. 文化政策が関係する国際的な課題を知り、それらが私たちの生活とどう関係しているかを説明できる。
2. 各国の文化政策について学ぶことで、各国の支援の具体的な特性を理解し、国際的に見た日本の文化政策の特徴について説明できる。
授業計画と内容
第1回. ガイダンス
第2回. 現代日本の文化政策①:文化芸術基本法と国による支援
第3回. 現代日本の文化政策②:劇場法と公立文化施設
第4回. 現代日本の文化政策③:創造都市の各地域の取り組み
第5回. 現代日本の文化政策④:民営化と文化政策
第6回. 国際比較①:英国の文化政策
第7回. 国際比較②:カナダの文化政策
第8回. 国際比較③:アメリカの文化政策
第9回. 国際比較④:フランスの文化政策
第10回. 国際比較⑤:ドイツの文化政策
第11回. 国際比較⑥:アジア・オセアニア諸国の文化政策
第12回. 国際的な課題①:文化多様性の保護
第13回. 国際的な課題②:AI時代の文化創造
第14回. 全体の総括:日本と世界の文化政策
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 40 | 試験を実施し、到達目標に沿って評価する。 |
平常点 | 60 | 授業への参加(発言、リアクションペーパー)など。なお、病欠や公欠等の特段の理由がない欠席、及び無断欠席がある場合には、単位を付与しない。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
学生のノートPC等の端末からのリアクションペーパーを提出してもらう
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
独立行政法人の調査研究部門等で、文化芸術助成に関する調査研究業務への従事した経験を有する。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
文化芸術助成に関する調査研究業務で得られた知見を「第3回 現代日本の文化政策②:劇場法と公立文化施設」や「第6回 国際比較①:英国の文化政策」の授業において踏まえる。
テキスト・参考文献等
テキストは特に指定しません。参考文献は授業中に指示します。
その他特記事項
進行によって、授業計画に示した各回の内容や順番に若干の変更がある場合がある。