シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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論理学Ⅱ | 2024 | 後期 | 他 | 国際情報学部 | 矢島 壮平 | ヤジマ ソウヘイ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GI-PE1-GL03
履修条件・関連科目等
特になし
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
ICTの急速な発達により、現代では膨大な「情報」が世界を駆け巡っている。これらの情報には「真偽」があり、既知の真なる情報から未知の真なる情報を導く思考の筋道が「論理」である。そして、現代社会を成立させているあらゆる学問——法学・情報科学を含む——が、この論理を駆使する私たち人間の能力——理性——に依存している。だが、私たちの理性は完璧なものではなく、誤った論理によって偽なる情報を導いてしまうことも多々ある。そこでこの授業では学問の基礎として、「正しい」論理とは何かを知り、それを使いこなす技術を習得することを目指す。後期「論理学Ⅱ」では、様相論理、述語論理、非形式論理、帰納論理について学習する。なお、リアクションペーパーやクリッカーを使用して、受講者にも随時能動的な授業参加を促す。
科目目的
本科目は、国際社会が抱える情報の諸課題を多角的に分析・解明した上で、その問題の解決策を論理的に構築するための論理的思考力を身に付けるとともに、国際舞台で意見を発信し他者を説得するための国際的価値観(「グローバル教養」)の一部としての論理学の知識を習得することを目的とする。
到達目標
1) 諸学の基礎となる論理的思考力を身につける。
2) 様相論理、述語論理、非形式論理、帰納論理の概要を理解する。
3) 1)で得た論理的思考力と2)で得た知識に基づいて、自ら論理的思考をめぐらし、意見を論述できるようになる。
授業計画と内容
第1回 : イントロダクション——前期を振り返って
第2回 : 様相論理①[証明]
第3回 : 様相論理②[反証]
第4回 : 述語論理①[証明]
第5回 : 述語論理②[コピの証明法]
第6回 : 述語論理③[同一性の証明]
第7回 : 述語論理④[関係の証明]
第8回 : 述語論理④[同一性と関係:コピの証明法]
第9回 : 非形式論理①[定義と意味]
第10回: 非形式論理②[分析と総合]
第11回: 非形式論理③[誤謬と論証法]
第12回: 帰納論理①[確率・類比]
第13回: 帰納論理②[ミルの方法・法則・最善の説明]
第14回: まとめ——人間と論理
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 90 | 期末試験では、知識の理解・定着および論理的思考力・文章力を評価します。 |
平常点 | 10 | 平常点では、授業への参加および受講態度を評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
本科目は初年度であるため、授業の進度・履修者の理解度等の状況を鑑みて、学期中に成績評価の方法・基準を変更する可能性があります。変更の際には授業内でお知らせします。
課題や試験のフィードバック方法
その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
期末試験に対するフィードバック(平均点、講評等)はmanabaに掲載します。
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
特に指定しません。授業資料プリントを配布します。
【参考文献】
Gensler, H. J. (2017). Introduction to Logic (3rd ed.). Routledge.
倉田剛 (2022). 『論証の教室[入門編]: インフォーマル・ロジックへの誘い』新曜社.