シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊講義(生命倫理と法) | 2024 | 前期複数隔週開講 | 金4,金5 | 法学研究科博士課程前期課程 | 岩田 太 | イワタ フトシ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JG-OL5-205L
履修条件・関連科目等
■履修条件■
英語力を予備知識などは不要ですが,専門的な内容であると同時に,外国語文献を1回に30-40ページのスピードで講読し各回レジュメを作成することを想定するため,相当濃密な努力が必要と思われるます.必要言語: 英語
■関連科目■
大学院法学研究科開設科目ではありませんが、法学部「法学特講 医療と法」(春学期開講:3・4年次配当)、同「バイオテクノロジーと生命倫理法」(秋学期開講:3・4年次配当)を挙げておきます(担当教員は、前者については全14回、後者については3回、講義を担当しています)。以上の授業の中で、医事法/生命倫理法/生命倫理学を体系的に学ぶことで、この授業で扱う知識をさらに深めることができます。
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
合衆国またはオーストラリアにおける「生命倫理と法」,「医療と法」に関する英語文献(現段階の候補は以下)を読み,それらの諸国における制度の実際的および理論的な側面を検討したいと考えています.テキストは,基本的に英語文献を用いますが,一部邦語文献を利用する場合もあります.英語力を含め予備知識は必要ありませんが,特に英語文献については1回に30-40頁程度進むので,それなりの努力が必要と思われます。
*参加希望者は事前にiwata-f【アットマーク】kanagawa-u.ac.jpまでご連絡頂けると助かります.
科目目的
この授業は、英米豪における医療と法にまつわる議論動向を学ぶことを通して、各受講生が英米豪などにおける「生命倫理と法」,「医療と法」という学問分野の輪郭を把握することを目的とします。
そのために、合衆国またはオーストラリアにおける生命倫理と法,医療と法に関する英語文献を読み,それらの諸国における制度の実際的および理論的な側面を検討します.この授業は、文献購読のスタイルを採用します。具体的には、まず、相当の分量の英語文献を正確に講読し、次にその内容を理解するためにレジュメを作成してもらいます。その上で、当該文献について他の受講生と議論し、自分なりの意見を述べることができるようになれば、この授業の目的は達成されることになります。
到達目標
以上で設定した目的を達成するために、合衆国またはオーストラリアにおける医療と法に関する英語文献を読み,それらの諸国における制度の実際的および理論的な側面を検討したい.当該テーマ(今年度は豪州などの医療と法の予定)について,関連文献を最低一冊は読了し,当該テーマの基本論点について十分理解することを目標とする.同時に,英語文献を1回に30-40ページのスピードで講読し,自らの言葉で説明できることを目標とします.
授業計画と内容
1 イントロダクション,担当決めなど
2 法学英語文献講読1 序論,イントロダクション
3 法学英語文献講読2 1 A New Approach
4 法学英語文献講読3 2 Salus Populi Suprema Lex
5 法学英語文献講読4 3 The End of Salus Populi
6 法学英語文献講読5 4 COVID Comes to Court
7 法学英語文献講読6 5 The Mandate Wars
8 法学英語文献講読7 6 An Asymmetry of Rights
9 法学英語文献講読8 7 An Unequal Pandemic
10 法学英語文献講読9 8 The Infodemic
11 法学英語文献講読10 9 An Unhealthy Polity
12 法学英語文献講読11 Conclusion: “A Republic, if You Can Keep It”
13 法学英語文献講読12 Discussion & Question
14 法学英語文献講読13 Discussion & Question & まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
■予習の方法■
毎回の授業前にmanabaにアップロードする教材を読み,ノートおよびレジュメを作成したするなど授業のおおよそのポイントを把握した上で出席するよう心がけてください。
※予習時間の目安:2時間(ただし、この学習時間はあくまでも目安であり、受講生の英語力、医療と法の理解度次第で長くも短くもなります。)
■復習の方法■
授業後は教材,レジュメを読みなおすとともに、授業中に紹介する参考文献にあたるなどして、法学研究に必要な知識を整理しておいてください。
※復習時間の目安:2時間(ただし、この学習時間はあくまでも目安であり、受講生の英語力、医療と法の理解度次第で長くも短くもなります。)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 報告50%,授業参画50%. 授業参画,課題への取り組み、議論参加の積極度等を考慮し、総合的に判断します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは以下など予定しています.
Parmet, Wendy E, Constitutional Contagion: COVID, the Courts, and Public Health (Cambridge University Press. Kindle 版.)2023, ¥3297,ISBN 9781009093835
Assessing Legal Responses to COVID-19
https://www.publichealthlawwatch.org/s/COVID19PolicyPlaybook_Aug2020-Full.pdf
COVID-19 Policy Playbook: Legal Recommendations for a Safer, More Equitable Future
https://www.publichealthlawwatch.org/s/COVIDPolicyPlaybook-v2_May2021.pdf
参考文献の補足
【辞書】
・田中英夫編集代表『英米法辞典』(東京大学出版会,1991年)(購入は不要ですので図書館などで参照して下さい)
・田中英夫編集代表『Basic英米法辞典』(東京大学出版会,1993年)
【参考文献】
1)岩田,会澤,高橋,板持,『基礎から学べるアメリカ法』(弘文堂,2020年4月).
2)田中英夫『英米法総論(上・下)』(東京大学出版会,1980年)
3)木下毅『アメリカ法入門・総論』(有斐閣,2000年)
4)樋口範雄『アメリカ研究案内』(東京大学出版会,1988年)
5)田中・他編『外国法の調べ方』(東京大学出版会,1974年)
6)北村一郎編『アクセスガイド外国法』(東京大学出版会,2004年)
その他特記事項
*履修希望者は事前にiwata-f[at]kanagawa-u.ac.jp(※[at]を@に変えて下さい)までご連絡頂けると幸いです。