シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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憲法演習1(A) | 2024 | 前期 | 水4 | 法学研究科博士課程前期課程 | 武市 周作 | タケチ シュウサク | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JG-PU5-303S
履修条件・関連科目等
憲法の基本的知識を修得していること。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
『講座立憲主義と憲法学 第1巻〜第4巻』所収の論文を取りあげて、受講生がレジュメ・資料を作成した上で報告し、全体で議論をしていきます。これを通じて、最新の憲法学の議論状況を把握し、論文を批判的に考察していきます。受講生が報告・議論をすることを前提にした演習科目であることを十分に理解して履修してください。
報告するにあたっては、個々の論文で言及されている判例(判決原文、評釈を含む)や引用・参照文献も検討しておくことが求められます。論文それ自体は長いものではありませんが、広く検討が求められますので、準備には相応に時間と労力が必要です。
科目目的
最新の憲法学の論文を読み込み、整理・報告することを通じて、論文の読み方を身に付けることはもちろん、修士論文の執筆に繋がる「論文の書き方」を学ぶ(まねぶ)ことを目的とします。
到達目標
・憲法に関する基本的知識を確認すると共に、最新の憲法学の議論状況について理解する。
・個々の論文を的確にまとめて、他の受講生にとって分かりやすい報告ができるようにする。
・他者の考えを尊重すると共に、自らの考えを伝えて、的確に批判する能力を身に付ける。
授業計画と内容
履修者の関心に合わせて、取りあげる書籍を変更・追加することもあります。詳細は開講時に決定します。
第1回 科目の目的や方針の確認、授業計画の決定
第2回 現代立憲主義の理解
第3回 立憲主義と人権
第4回 立憲主義と個人
第5回 立憲主義と権力分立
第6回 立憲主義と天皇制
第7回 立憲主義と平和主義
第8回 自己決定権
第9回 平等
第10回 性差別、性的マイノリティの人権
第11回 社会権
第12回 教育を受ける権利
第13回 家族・婚姻
第14回 まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
報告担当者は、テキストの報告担当部分だけでなく、関連する論文・判例などを読み、レジュメを作成し、報告・議論する。報告担当者ではない者も、テキストは最低限読んだ上で、質問や議論ができるように準備しておくこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 80 | 担当部分の報告、積極的な受講態度(訳出や内容について意見表明を求めた場合の反応など)を基準とします。評価の前提条件として、無断欠席をした者、出席率が 70%に満たない者、報告義務を果たさない者については不合格とします。 |
その他 | 20 | 内容の理解。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
タブレット、パソコンを利用して授業を進める。授業時間内にも関連文献・判例等について国内外データベース等を用いて情報収集を行う。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
取りあげる予定の文献・論文は以下の通り。各論文の参照文献や関連文献、判例なども参照すること。
・山元一編『講座立憲主義と憲法学 第1巻 憲法の基礎理論』(信山社、2022年)
・愛敬浩二編『講座立憲主義と憲法学 第2巻 人権Ⅰ』(信山社、2022年)
・毛利透編『講座立憲主義と憲法学 第3巻 人権Ⅱ』(信山社、2022年)
・只野雅人編『講座立憲主義と憲法学 第4巻 統治機構Ⅰ』(信山社、2023年)