シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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民法特講1(D) | 2024 | 前期 | 月3 | 法学研究科博士課程前期課程 | デルナウア マーク |
デルナウア マーク |
1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JG-CI5-401L
履修条件・関連科目等
日本法の基本知識があること、契約法及び比較法に関心があること。そして、ドイツ語又は英語の法文献を(辞書を使いながら)ある程度読める能力が必要である。
授業で使用する言語
日本語/英語/ドイツ語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
ヨーロッパのそれぞれの国の契約法やその相違点についての本を授業で講読し、内容について議論して、併せて日本法との比較も行う。指定されている本は元々ドイツ語の本が、英語の翻訳もあるので、どちらに選んで読んでも、履修者が選択できる。
この授業では、履修者は契約法の全体系及び主要な問題点について比較法的な観点で学ぶことができる。
科目目的
主要な契約法の問題点はヨーロッパのそれぞれの国に、又日本にどういうふうに扱わあれているか、その比較をしながら、理想的な契約法制度について考察させたいと思う。
到達目標
契約法の理解を深めること、比較法のドイツ語又は英語の文献を正確に読めることを目標とする。
授業計画と内容
本年度は、Hein Kötz, Europäisches Vertragsrecht, Mohr Siebeck (2. Auflage, 2015) を
一つ一つの章を以下に表示されている順番のように一緒に読んだ上議論する。
1. ガイダンス、Die Entwicklung des europäischen Vertragsrechts (The Development of European Contract Law)
2. Vertragsverhandlungen und Vertragsabschluss (Negotiation and Formation of Contracts)
3. Bestimmtheit des Vertragsinhalts (The Definiteness of the Contract)
4. Seriösitätsindizien (Tests of Earnestness)
5. Formvorschriften (Formalities)
6. Vertragsauslegung (Interpretation of Contracts)
7. Gesetz- und sittenwidrige Verträge (Unfair, Illegal, and Immoral Contracts)
8. Die Kontrolle unangemessener Vertragsbedingungen (The Control of Unfair Contract Terms)
9. Irrtum, Täuschung und Drohung (Mistake, Deceit and Duress)
10. Widerrufsrechte (Rights of Withdrawal)
11. Erfüllungsanspruch, Vertragsaufhebung (Claims for Performance, Termination of Contracts)
12. Schadensersatz (Damages), Haftungsbefreiung bei nachträglicher Veränderung der Umstände (The Effect of Unexpected Circumstances)
13. Vertretung (Agency and Representation)
14. Verträge zugunsten Dritter, Abtretung (Contracts for the Benefit of Third Parties, Assignement)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業毎に指定された本の部分を読んで、予習する。また、報告者に選ばれた履修者は授業に報告する。その他の課題もある。その上にテーマについて議論するので、十分な予習時間を確保する。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | レポート、報告 |
平常点 | 50 | 授業参加度、対論参加度等 |
成績評価の方法・基準(備考)
レポート、報告50%、授業参加度・対論参加度等の平常点50%を基本として総合的に評価する。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
ドイツの弁護士資格、数年間にドイツで弁護士の仕事をした。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
法実務家として法では人の権利のための戦いだとの経験に基づき授業を行う予定である。
テキスト・参考文献等
【テキスト】
Hein Kötz, Europäisches Vertragsrecht, Mohr Siebeck (2. Auflage, 2015)(ドイツ語版)、
又はその英語訳,
Hein Kötz, European Contract Law, Oxford University Press (2nd edition, 2017)。
【参考文献】
Jürgen Basedow, Klaus J. Hopt, Reinhard Zimmermann (Hrsg.), Handwörterbuch des Europäischen Privatrechts, 2 Bände, Mohr Siebeck, Tübingen 2009, LXXIV + 1991 S.(ドイツ語版)、
又はそれに相当する英語の文献
Jürgen Basedow, Klaus J. Hopt, Reinhard Zimmermann (eds.), The Max Planck Encyclopedia of European Private Law, 2 Volumes, Oxford University Press, Oxford 2012, XXXVIII + 1949 pp.