シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊研究Ⅰ(現代経済学) | 2024 | 通年 | 金3 | 商学研究科博士課程後期課程 | 井上 義朗 | イノウエ ヨシオ | 1年次配当 | 4 |
科目ナンバー
CG-OM6-301L
履修条件・関連科目等
特殊研究履修条件を参照のこと
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
テキストにもとづき、経済哲学の基礎について学びます。
経済哲学には大きく3つのアプローチがあります。1つは、主として科学哲学あるいは分析哲学に依拠しながら、経済理論や実証分析の方法論的基礎を問い直そうとするもの。1つは、これまで経済倫理学とも呼ばれてきたもので、経済社会の望ましいありかたを経済学・倫理学・哲学にまたがって探求しようとするもの。1つは、現象学や解釈学の立場から、経済学の「概念」について、経済学史や経済思想も援用しながら検討するものです。
この授業では、これら3領域のどれかに特化するのではなく、問題に応じてアプローチを変えながら、経済哲学の主要な課題について概観します。
科目目的
経済学という学問の視野を広げ、ミクロ経済学やマクロ経済学のテキストとは異なる観点について学びます。
到達目標
受講生が、経済学を歴史、思想、哲学とのかかわりから捉え直すことで、「近代の学問」としての特質を理解しながら、経済学としての新たな課題を発見することを目標とします。
授業計画と内容
第1回 経済哲学とは
第2回 科学哲学的・分析哲学的アプローチ
第3回 経済倫理学的アプローチ
第4回 解釈学的・現象学的アプローチ
第5回 効用について
第6回 選考について
第7回 経済性について
第8回 市場について
第9回 均衡について
第10回 競争について
第11回 主体について
第12回 承認について
第13回 統治性について
第14回 近代性について
第15回 認識と存在について
第16回 志向と動機について
第17回 顕示と真理について
第18回 計測と実験について
第19回 因果と傾向について
第20回 モデルとメカニズムについて
第21回 厚生と人格について
第22回 効率と衡平について
第23回 配分と分配について
第24回 機能と構築について
第25回 行動と構造について
第26回 微視と巨視について
第27回 静態と動態について
第28回 経済と哲学について
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎時間の原書予習ならびに、指示された文献の精読に取り組むこと。(毎日4~5時間)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 演習内容の理解程度を評価します。 |
平常点 | 50 | 演習への参加と取り組み姿勢を評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
平常点50%(演習への参加と取り組み姿勢を評価します)、レポート50%(演習内容の理解程度を評価します)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト
①ISBN:9780804762540
Christi Favor, Gerald Gaus, and Julian Lamont. Essays on Philosophy, Politics and Economics. Stanford University Press, California, 2010.
②ISBN:9780415881173
Julian Reiss. Philosophy of Economics:A Contemporary Introduction. Routledge, New York and London,2013.