シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 総合講座1 核におおわれた世界1 | 2026 | 春学期 | 火5 | 法学部 | 市田 真理、高橋 智子、山田 寿則 | イチダ マリ、タカハシ トモコ、ヤマダ トシノリ | 1~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-IF1-003L
履修条件・関連科目等
受講にさいして必要な知識は、一般常識程度で、特別な知識は求めていません。春学期、秋学期を通しての受講が望ましいですが必須ではありません。関連科目としては、政治学、国際学、平和学、国際法、現代技術と社会、歴史等があげられます。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
核兵器問題や原子力問題は、今日の世界における重要な課題として、ひろく人びとの考察の対象となってきました。とりわけわが国は、広島・長崎への原爆投下、水爆実験による第五福竜丸の被災、さらには東京電力福島原子力発電所事故などの核被害に見舞われるという稀有な経験をもっています。
春学期は、2度の世界大戦を経験した世界はどのような世界であったのか、核問題の原点である原子爆弾が、アメリカにおいて、どのような歴史背景のもとで開発されたか、日本への原爆投下に込められた意図は何であったか、原爆の「威力」と広島・長崎の被爆の実態、また、過去になぜ被爆被害が隠されたか、そしてその被害はいかに伝えられたか、国際社会は軍備の拡大と戦争の拡大をどう考えてきたのか、原爆の登場をどう見たのかなど、歴史的事実の学習に力点をおき、原爆問題を考えます。
科目目的
原爆が登場するまでの科学・科学者と戦争との関係から、現代の核・原子力問題の原点を理解すること。その上で、原爆による被害、被爆者の証言、被爆者の運動を学ぶことで、被爆の経験をどう未来につなげていくのかを検討すること。また国際社会は原爆の登場をどう見たのか、戦争と軍備規制をめぐる動きを歴史的に検討することを通じて、21世紀に活躍する市民としての素養を養うことが目的です。
到達目標
原爆の登場をめぐる歴史、被爆者の問題、国際社会の受けとめなど、授業で学んだことをもとに、現在の「核におおわれた世界」をどう考えるのか、自らの言葉で語ることができる。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス(教員の自己紹介、授業の構成と進め方、評価方法など)
(高橋担当)
第2回 科学・科学者と戦争
第3回 核分裂の発見から核爆弾開発へ
第4回 連合国による原爆開発プロジェクトの全体像
第5回 日本における原爆開発研究
(市田担当)
第6回 原爆被害の実相
第7回 被爆者の証言を聞く(山田玲子さん)
第8回 原爆被害の記録
第9回 表現される原爆
(山田担当)
第10回 戦争・軍備規制の発展
第11回 第1次世界大戦と戦争・軍備規制
第12回 戦間期における戦争・軍備規制
第13回 第2次世界大戦と戦争・軍備規制
(全教員)
第14回 まとめとふりかえり(学生スピーチ、教員コメント)
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
核兵器や原子力発電に関連する問題は、様々なメディアで日々報じられています。是非、これらを積極的に読み、画像や映像を視聴し、また、表現にふれて、核・原子力のあり方を、国内的にだけでなく世界的な歴史の中で考えてください。とくに、日本だけでなく、世界にひろがる核被害者の方々の現状を正確に知るための努力をしてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| レポート | 80 | 「核におおわれた世界」をどう考えるのか。論理的な立論ができる。 |
| 平常点 | 15 | 授業後にリアクションペーパーを提出 |
| その他 | 5 | 被爆者の話を聞いての感想 |
成績評価の方法・基準(備考)
①授業をうけたらリアクションペーパーをmanabaのレポート欄に提出してください。
②課題レポートについて、課題内容に則してテーマを決定し、論理的な構成、参考文献等の正しい引用、考察結果の論述など、レポートを作成してください。
③レポート課題とリアクションペーパー、ゲストスピーカーとしてお呼びした被爆者の方の話を聞いた感想によって総合的に評価し成績とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
responを使ってアンケートを実施することがあります。
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
市田真理:都立第五福竜丸展示館・学芸員 事務局長として展示館の運営を支えている。学芸員として展示内容について情報収集をはじめ、特に原爆を扱った書籍、写真、証言集、詩、映像、演劇などを調査している。
山田寿則:日本反核法律家協会(JALANA)および国際反核法律家協会(IALANA)理事。核兵器の廃絶と被爆者の援護を支援する法律家からなるNGOの理事として、核不拡散条約や核兵器禁止条約の締約国会合等に参加し、提言活動を行ってきた。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
市田は、都立第五福竜丸展示館の学芸員として被爆者の問題の研究、展示、社会教育に長く携わり、特に表象という視点から被爆者の問題にアプローチしてきた。その経験を背景に「表現された核」について授業を担当する。
山田は、核兵器の廃絶と被爆者の援護を支援する法律家からなるNGOの理事として、核不拡散条約や核兵器禁止条約の締約国会合等に参加し、提言活動を行ってきた。その経験を背景に法と政治の関わりという視点から授業を担当する。
テキスト・参考文献等
特にテキストは定めない。各講義担当者より参考文献は適宜指示される。
その他特記事項
■授業の工夫■
1)できるだけ映像資料やデータを活用し、理解の一助とする。
2)実務家の講師陣を中心に、ゲストスピーカーも招き、被爆者の方がたの視点に立つ、アクチュアルで共感的な理解をめざす。
3)毎回リアクションペーパーの記入、提出を求めることにより、学生と教員間の双方向のコミュニケーションを図る。
4)最終回では、履修者の中から数名に授業にたいするスピーチを依頼し、履修者どうし、さらに、履修者と教員の間のフィードバックの機会とする。