シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
刑法特講1(A) | 2024 | 前期 | 火5 | 法学研究科博士課程前期課程 | 曲田 統 | マガタ オサム | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JG-CR5-501L
履修条件・関連科目等
刑事法を研究対象とする者
授業で使用する言語
日本語/ドイツ語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
・刑法に関するドイツの文献、または日本の文献を一緒に読み解き、そこに示されている理論を把握し、今日の日本刑法の理論状況との相違点・類似点を探っていきます。
※より多くの視座からの議論展開を期待し、刑法演習と連続して実施します。
・毎回、受講生の方に、指定のドイツ刑法または日本刑法に関する専門文献をもとにした報告をおこなっていいただきます。その後、受講生全体で、今日の日本刑法学との関連性を含め、議論していただきます。
・ドイツ文献を扱う場合は、ドイツ語初学者の方もしっかりついてこられるように、担当の順番や報告量については、適宜あんばいしていきたいと思っていますので、安心して受講していただきたいと思います(ただ、ご本人においても、しっかりついていこうという強い意欲をもっていただきたいと願います)。
科目目的
広く刑法学のあり方そのものについて深く考察できるようになることを目標とする。
到達目標
日本刑法学の特徴、ドイツ刑法学の影響などについて、深い理解に達すること。
授業計画と内容
Ⅰ. 下記の2つのバターンを考えています。どちらにするかは、受講生の皆さんと相談して決めたいと思います。
(a)刑法に関するドイツの文献を読む。〔たとえば、Roxin / Arzt / Tiedemann, "Einführung in das Strafrecht und Strafprozessrecht"(文献①)を読む。〕
(b)刑法に関する日本の文献を読む。〔たとえば、宮本英脩、牧野英一、小野清一郎、團藤重光他、日本刑法学の大家による書、または現代の日本刑法学の基本書(文献①)を読む。〕 内容の理解を深めるため、受講生に輪番で報告をしてもらう。
Ⅱ. 上記いずれのパターンにしても、文献①を読み終わりましたら、受講生の皆さんとともに、次に読む文献(文献②)を決めたいと思います。
例えば、ということで、次のような計画を立てています。
第1回:ガイダンス
第2回:文献①の輪読(指定箇所a: A I 4 b)Die spezialpräventive Lehre, das erstes Drittel
第3回:文献①の輪読(指定箇所b: A I 4 b)Die spezialpräventive Lehre, das zweite Drittel
第4回:文献①の輪読(指定箇所c: A I 4 b)Die spezialpräventive Lehre, das dritte Drittel
第5回:文献①の輪読(指定箇所d: A I 4 c)Die generalpräventive Lehre, die erste Hälfte
第6回:文献①の輪読(指定箇所e: A I 4 c)Die generalpräventive Lehre, die zweite Hälfte
第7回:文献①の輪読(指定箇所f: A I 4 d) Die Vereinigungstheorie
第8回:文献①の輪読(指定箇所g: A Ⅰ 5) Die Maßregeln der Besserung und Sicherung
第9回:文献①の輪読(指定箇所h: A Ⅰ 7) Das Gesetzlichkeitsprinzip
第10回:文献②の輪読(指定箇所a: A Ⅰ 8 a) Tatbestandsmäßigkeit
第11回:文献②の輪読(指定箇所b: A Ⅰ 8 b) Rechtswidrigkeit
第12回:文献②の輪読(指定箇所c: A Ⅰ 8 c) Schuld
第13回:文献②の輪読(指定箇所d: A Ⅰ 9 a) Versuch
第14回:文献②の輪読(指定箇所e: A Ⅰ 9 b) Täterschaft und Teilnahme
※理解し進んでいくことが重要ですから、受講生の皆さんの様子を見ながら、進行具合をはかっていくつもりです。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
いうまでもないことですが、授業で扱う箇所については、自身が報告担当者であるかいなかに関わらず、あらかじめ十分に読み込んだうえで出席してください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
平常点 | 100 | 出席状況、課題への取り組み、議論参加の積極度などを考慮し、総合的に判断します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
刑法に関するドイツの文献(論文・基本書等)を読みます(上記参照)。
資料を配付する予定です。