シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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アメリカ公法1(A) | 2024 | 前期 | 木3 | 法学研究科博士課程前期課程 | 佐藤 信行 | サトウ ノブユキ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JG-AA5-603L
履修条件・関連科目等
英米法のLegal Researchの技法が必要ですので、特殊講義Ⅱ(リーガル・リサーチ基礎)を先行あるいは並行して履修することを強くお勧めします。
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
アメリカ合衆国憲法は、世界最古の成文憲法であり、世界の憲法に大きな影響を与えています。とりわけ日本国憲法にとっては、司法のありかたを中心に、母法一つとしての地位を占めています。そこで、この科目では、思想的及び歴史的背景を踏まえて、アメリカ合衆国憲法の基本構造を検討します。取り扱う資料には英語のものも含まれますが、科目言語は日本語とします。
科目目的
この科目は、世界最古の成文憲法であり、司法裁判所による憲法審査を生み出したアメリカ合衆国憲法について、思想的及び歴史的背景を踏まえた基礎的理解を得ることを目的とします。
到達目標
到達目標は、連邦制、成文憲法、硬性憲法、司法裁判所による憲法審査、司法の自己抑制、大統領制といった制度の基本構造を理解し、日本法と比較して議論できる基礎的な能力を修得することです。
授業計画と内容
第1回 イントロダクション(イギリス法からアメリカ法へ)
第2回 アメリカ法形成の歴史(その1:北米植民地の形成)
第3回 アメリカ法形成の歴史(その2:連合規約と国家連合U.S.A)
第4回 アメリカ法形成の歴史(その3:合衆国憲法と連邦国家U.S.A.)
第5回 合衆国憲法の基本構造(その1:連邦制)
第6回 合衆国憲法の基本構造(その2:硬性憲法と司法審査制度・Marbury v. Madison)
第7回 合衆国憲法の基本構造(その3:大統領制)
第8回 合衆国憲法の基本構造(その4:人権規定の導入)
第9回 合衆国憲法の基本構造(その5:第14修正と人権保障の合一化)
第10回 合衆国憲法の展開(その1:司法の自己抑制の形成・司法権の概念)
第11回 合衆国憲法の展開(その2:司法の自己抑制の形成・事件争訟性の要件と当事者適格)
第12回 合衆国憲法の展開(その3:司法の自己抑制の形成・政治的問題の法理)
第13回 合衆国憲法の展開(その4:司法の自己抑制の変動)
第14回 まとめ(合衆国憲法が日本法に与えた影響)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
予習として、各回に対応する配付資料(一部英文のものが含まれる。)を予め検討しておくことが必要です。日本文の場合1時間程度、英文の場合2~3時間程度が想定されます。なお、課題(授業内発表を含む)に、学期全体で20~30時間の準備が想定されます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 少なくとも1学期につき1回の授業内での発表を求め、その内容(発表資料)をレポートして評価する。その際の基準は、論点の設定(20%)、資料の収集(20%)、資料解析の妥当性(20%)、論理の明確さ(20%)、結論の妥当性(20%)を基本とし、報告のテーマに応じて比率を増減する。 |
平常点 | 50 | 討議における発言等、授業への貢献度を主たる判断要素とする。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
研究室での面談を行う。
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
必要に応じてWebexによる双方向授業を行う。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:担当教員作成の資料を配付する。
参考文献:阿川尚之『憲法で読むアメリカ史(全)』筑摩書房、2013年(ちくま学芸文庫)
樋口範雄ほか編『アメリカ法判例百選』有斐閣、2012年(別冊ジュリスト213)
松井茂記『アメリカ憲法入門』第8版、有斐閣、2018年(外国法入門叢書)
その他特記事項
授業時間外の連絡については、manaba及び電子メールによるほか、駿河台キャンパスの佐藤研究室で受け付けます。