シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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国際公法演習2(B) | 2024 | 後期 | 火3 | 法学研究科博士課程前期課程 | 西海 真樹 | ニシウミ マキ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JG-IL5-304S
履修条件・関連科目等
本演習は、国際公法特講2と連動しているので、国際公法特講2も合わせて履修すること。
授業で使用する言語
日本語/英語/フランス語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
各受講者が、国際公法特講2の授業を通じて得た問題意識・問題関心にもとづいてテーマを選び、報告し、その後全員で討論する。
科目目的
口頭での意見、疑問、批判の交換を有意義に行う。
到達目標
口頭での意見、疑問、批判の交換を通じて、自らの認識の深化・拡大を図る。
授業計画と内容
本演習は、国際公法特講2と連動している。国際公法特講2の各回の授業で講読したことがらのなかから、各自が抱いた問題関心にもとづいて報告を準備し、本演習のなかで報告を行い、その後参加者全員で討論する。したがって、本演習の受講者は、国際公法特講2も受講することが求められる。
第01回:第1節:古典的国家間秩序の終焉にかんする議論(1):国際連合の発足→第1回報告・討論
第02回:第1節:古典的国家間秩序の終焉にかんする議論(2):脱植民地化・自決権の承認→第2回
報告・討論
第03回:第1節:古典的国家間秩序の終焉にかんする議論(3):人権の国際的保障→第3回報告・討論
第04回:第1節:古典的国家間秩序の終焉にかんする議論(4):南北問題の顕在化→第4回報告・討論
第05回:第2節:古典的国際法と現代国際法ー定義と区別(1):国際法の定義の変遷→第5回報告・討論
第06回:第2節:古典的国際法と現代国際法ー定義と区別(2):国際法と国内法の関係→第6回報告・討論
第07回:第2節:古典的国際法と現代国際法ー定義と区別(3):国際法秩序の国内法秩序への影響→第7回
報告・討論
第08回:第2節:古典的国際法と現代国際法ー定義と区別(4):国内法秩序の国際法秩序への影響→第8回
報告・討論
第09回:第3節:主体と規範(1):国家→第9回報告・討論
第10回:第3節:主体と規範(2):国家以外の主体(国際組織、人民、個人、企業)→第10回報告・討論
第11回:第3節:主体と規範(3):規範の増加と多様化→第11回報告・討論
第12回:第4節:統一と分裂(1):事実と理論の乖離→第12回報告・討論
第13回:第4節:統一と分裂(2):複雑化する秩序→第13回報告・討論
第14回:第4節:統一と分裂(3):規範の多重化現象→第14回報告・討論
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
1.各報告者は、国際公法特講Ⅱの講読を通じて抱いた問題関心にもとづいて研究報告を行う。そのさい、報告レジュメを作成し、事前に参加者全員に配付しなければならない。他の受講者は、事前配付されたレジュメに目を通した上で、授業に臨むこと。
2.次の心構えで勉強を進めること。
*社会現象は多面的であり、そこには法、政治、経済、社会、歴史、文化といったさまざまな側面がある。法的側面をしっかり把握することは、多面的社会現象を深く理解し、問題の解決を見いだすための必要条件である(十分条件ではないことに注意)。
*実学としての法学:現代社会の政治、経済、文化の大量現象を処理し、多様化した人間の欲求を整序していくために法技術は不可欠。そうした技術としての法学を学修することは、他の法分野と同様、国際法においても重要である。
*虚学としての法学:国際法学にかぎらず、法学は法技術の修得に尽きるものではない。自らの立場を相対化し、事象を多面かつ根本的に認識する態度・方法を修得することも、大学における法学教育の大切な役割である。そこにおいては、法の論理と機能の解明を通じて、自分の依拠する前提・常識を疑い、自己を相対化する視点を獲得することが求められる。
*国際法がかかわる問題には身近な問題も少なくない。これらの問題について、自己の偏見を自覚しつつ、他国・他者の主張の是非を冷静に判断するためには、国際法の理解とそれを通じての「自己の対象化」という知的訓練がぜひとも必要。授業を通じて、また、授業以外の場で、そのような態度を身につけてほしい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 報告内容(50%) 討論への参加状況(50%) |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは次のとおり。
Emmanuelle Tourme-Jouannet, Le droit international public, Que sais-je? no. 3966, pfu, 2013.
参考文献は次のとおり。
Emmanuelle Tourme-Jouannet, A Short Introduction to International Law, Cambridge UP, 2014.
Emmanuelle Tourme-Jouannet, Qu’est-ce qu’une société internationale juste? Le droit international entre développement et reconnaissance, Pedone, 2011.
Emmanuelle Tourme-Jouannet, What is a Fair International Society? International Law Between Development and Recognition, Hart Publishing, 2013.