シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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公法特殊研究2(A) | 2024 | 後期 | 火5 | 法学研究科博士課程前期課程 | 飯田 稔 | イイダ ミノル | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JG-PU5-310L
履修条件・関連科目等
公法特殊研究1(A)(前期)と合わせて履修することを希望します。断片的な知識の取得にとどまらず、体系的な理解に至るためには、一定期間の継続的な学習が不可欠です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
アメリカ合衆国憲法についての基礎的文献(英文)の講読を行ないます。授業は、受講者が和訳・報告を行なう形ですすめるため、予習が不可欠です。講読する文献は、テキストとして指定したものを原則としますが、参加者の希望により他の文献に変更することも可能です。講読文献は、第1回の授業で最終的に決定しますので、受講希望者は必ず第1回の授業に出席してください。
科目目的
アメリカ合衆国憲法についての基礎的な文献(英文)を講読し、法律英語の読解力を養成するとともに、アメリカ法についての理解を深めることを目的とします。アメリカ法を比較対象の一つとして考えている皆さんに履修をお勧めします。
到達目標
受講者には、テクニカル・タームを含む法律英語に習熟し、憲法を中心とするアメリカ法文献の正確な読解力を習得してもらいます。
授業計画と内容
受講者の関心に合わせて、アメリカ憲法の基本問題のなかからいくつかテーマを選択し、担当者を定めて報告を受けた後、全員の議論によって理解を深めます。第1回は、受講者の希望も容れながら、取り上げるテーマ、文献、担当者等を決定し、第2回以降、担当者の報告を受けて、受講者全員で文献の購読、討論を行ないます。
当面、テキストとして挙げた Nowak & Rotunda, Constitutional Law (8th ed. 2009) を手がかりに、以下の授業計画(主として、人権論)を考えていますが、最終的には、受講者の関心と希望を聞いた上で決定することとします。
1.オリエンテーション 担当者、担当箇所の決定
2.Individual Liberties - An Overview
3.Substantive Due Process (1) The Growth of the Substantive Due Process Concept
4.Substantive Due Process (2) Incorporation of the Bill of Rights
5.State Action
6.Procedural Due process (1) General Principles
7.Procedural Due process (2) A Summary of the Major Decisional Areas
8.Equal Protection (1) Governmental Classifications and the Concept of Equal Protection
9.Equal Protection (2) Standards of Review Under the Equal Protection Guarantee
10.Freedom of Speech (1) The Value of Speech and the Function of the First Amendment
11.Freedom of Speech (2) Standards of Review Under the Freedom of Speech Guarantee
12.Freedom of Religion (1) The Establishment Clause
13.Freedom of Religion (2) The Free Exercise Clause
14.まとめ アメリカ憲法研究の展望
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業で取り上げることのできる内容は、アメリカ憲法のほんの一部にすぎません。 第1回の授業で詳細な文献目録を配付するので、各自、アメリカ憲法の全体像について自学自習を行なってください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 毎回の報告内容(50%)、質疑応答への参加(50%)など、平常点で評価します(計100%)。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:John E. Nowak & Ronald D. Rotunda, Hornbook on Constitutional Law (8th ed), West Publishing, 2009.
参考文献:開講時に指示します。また、授業において随時指摘する予定です。
その他特記事項
英語文献の正確な訳読に努めますが、公法特殊研究2(A)(後期)では、スピードを上げて文献を大量に読破するよう心がけます。