シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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民法特講2(F) | 2024 | 後期 | 水4 | 法学研究科博士課程前期課程 | 原田 剛 | ハラダ ツヨシ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JG-CI5-402L
履修条件・関連科目等
民法のうち、債権法、とりわけ契約法に関心のある受講生を対象とする。それゆえ、すでに学部において、財産法、とりわけ総則、債権法(総論、各論)の講義を受講していることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
上記の目的に従い、前期に検討した改正民法の内容の後半部分を扱う。主に債権各論(契約法)を中心に、契約総論を冒頭に、売買、賃貸借、委任、請負を中心に進め改正内容を深める。
科目目的
この科目は、2017年改正民法のうち、契約法の内容を中心とし、これを批判的に検討することを目的とする。前期に引き続くものであり、全体を通して改正民法の内容の全体像を掴むことを目標とする。
到達目標
この科目の学習によって、2017年の民法改正の内容が、契約法、債権法においてどのようなものであるか、残された改正後の問題点、および、改正後の新たな問題点を認識し、理解できるようになることを、到達目標とする。
授業計画と内容
第1回 契約自由の原則
第2回 契約の成立
第3回 定型約款
第4回 危険負担と契約解除(1):各制度の意義について整理する
第5回 危険負担と契約解除(2)両制度関連性を理解する
第6回 目的物の瑕疵から契約不適合へ
第7回 買主、注文者の追完請求権の導入
第8回 履行請求権と追完請求権の関係
第9回 追完の方法
第10回 売主、請負人の追完権
第11回 追完請求権の限界
第12回 追完請求権と損害賠償との関係
第13回 賃貸借 敷金関係、終了、原状回復
第14回 委任
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
受講生は、あらかじめ指定した、日本の民法(債権法)改正に関する解説書、立法史料を読み、要点を押さえて授業に臨まれたい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | レポート課題の提出および内容 |
平常点 | 40 | 授業参加度を基準とする |
その他 | 30 | 理解度を基準とする |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストとして、
原田剛『債権各論講義』(2021年、成文堂)。
参考文献として、
筒井健夫ほか『一問一答民法(債権関係)改正』(2018年、商事法務)。
その他特記事項
改正民法については、すでに多くの解説書が出ている。こちらから参考文献を適時指示するが、それ以外にもみずから文献を渉猟し、毎回の該当箇所について、改正の経緯、改正内容、改正後の問題点などについてまとめ、問題意識を持って授業に臨んでいただきたい。