シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習Ⅰ(経済政策) | 2024 | 前期 | 月3 | 経済学研究科博士課程前期課程 | 瀧澤 弘和 | タキザワ ヒロカズ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EG-OM5-203S
履修条件・関連科目等
特に指定はしませんが,私の専門との関係で,ゲーム理論,実験経済学,契約理論,組織の経済学,メカニズム・デザイン,行動経済学,社会科学の哲学などに関心のある方が望ましいでしょう.
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
前半はレジュメの書き方を中心に,論文を正確に読むことの必要性を学びます.
科目目的
修士論文の執筆に向けて,自ら研究するための基礎的な能力を身につけることが目的である.より具体的には,以下の通りである.
・ レジュメ作成を通して,専門論文を厳密に読む方法を身につけること
・ 自分の問題意識に関係するような論文を自ら探すことができるようになること
到達目標
経済学研究科の「学位授与の方針」に示された博士前期課程〈研究者コース〉の「修了するにあたって備えるべき資質・能力」は「経済学とその関連する分野の広い基礎的知識を確実に修得し、そのうえで自己の探求する研究分野における研究手法に立脚した研究成果を具現化し、学術的に貢献する論文にまとめ上げることのできる研究遂行能力」である.
これに向けた第一歩として,本科目では以下のことを具体的に修練していく.
1) 受講生は,レジュメ作成を通して,専門論文を厳密に読む方法を身につけることができる.
2) 受講生は,自分の問題意識を明確に述べることができるようになる.
3) 受講生は,自分の問題意識に関係するような論文を自ら探すことができるようになる
授業計画と内容
第1回: 全体のイントロダクション
第2回:レジュメの作成方法について (1)必要な要素の解説
リーディング:『新版 論文の教室』の関連箇所を指定しますので,次回までに読んでくること
第3回:レジュメの作成方法について (2)具体例の解説
具体例で,ロジックを再現できるレジュメとは何かを議論します
第4回:レジュメの作成方法について (3)各自が実際に書いたレジュメを検討します
第5回:レジュメの作成方法について (4)各自がレジュメを修正したものを検討します
第6回:各自の問題意識の引き出し
自分の問題意識をA4で1枚程度で書いてきて,簡単に発表してもらいます
第7回:文献の見つけ方
どのようにして関連文献を見付けるのかを検討します
第8回:関連文献の持ち寄り
各自,読みたい論文を持ってきて,どれを取り上げるのかを検討
第9回: 第1回の輪読とディスカッション
論文がどのような要素から成立しているのか.どのような論理で結論を支えているのかを検討します
第10回: 第2回の輪読とディスカッション
論文にどのような展開の余地があるのかを検討します
第11回:第3回の輪読とディスカッション
前回の議論との関係で,他の文献がどのようなことをやっているのかを検討します
第12回: 問題意識の再定式化
この時点で,最初の自分の問題意識がどのように変化したのかを確認します
第13回:問題意識の再検討
自分がやりたいことが,すでにやられていないかどうかを再検討します.
第14回:論文を読むために必要な心構えの総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
参加者はほとんどの授業で発表を求められることになるので,授業前に十分な準備をしてくること.リーディングが指定してある回では,必要部分に目を通したうえで出席すること.
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 70 | 実際に授業の中で作成してもらったレジュメと簡単なモデルについて評価する. ・ とりあげた論文の証明を完全に理解し,それを再現できているか |
平常点 | 30 | 毎回の授業で十分な準備がなされているか |
成績評価の方法・基準(備考)
平常点と授業のなかで作成した 論文のレジュメの内容で評価します.レジュメをレポートとして、その評価を70%、平常点を30パーセントとします。
出席率が70パーセントに満たない者,課題を提出しない者はE判定とします.
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
戸田山和久(2012) 『新版 論文の教室 レポートから卒論まで』 NHK出版; 新版 (2012/8/28)
ISBN-10: 4140911948