シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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監査論Ⅰ | 2024 | 前期 | 火3 | 商学研究科博士課程前期課程 | 岸 牧人 | キシ マキト | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CG-AU5-217L
履修条件・関連科目等
簿記・会計学関連の講義を履修済み,もしくは並行して受講することが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
監査の基本的な枠組みと,金融商品取引法に基づく公認会計士監査及び会社法に基づく監査役等による監査制度について講義する。監査とは何を目的とするものか,またいかなる行為であるかについて理解するとともに,監査制度と経済社会とのかかわりについて理解することを講義の目標とする。
科目目的
経済社会における監査の意義と役割について概観し,法制度としての監査の基礎知識をふまえ,あるべき姿とこれに対する障壁について考察する素養を身につける。
到達目標
監査という行為自体は,社会的必要性の中から自然発生したものであるが,制度として運用され始めたのは19世紀のイギリスである。日本では,明治時代から監査役制度が開始され,第2次大戦後の財閥解体および株式の大衆化にともない,証券市場経済へと移行するにあたって,公認会計士による監査制度が開始された。本講義では,監査の基本的な考え方を理解した上で,現在の会社法に基づく監査(監査役,監査委員,会計監査人のそれぞれの監査)と,金融商品取引法に基づく監査(公認会計士・監査法人による監査)の目的観と社会的意義について理解するとともに,監査制度に関する課題とその解決方法を探求する能力を涵養することを到達目標とする。
授業計画と内容
1.監査の基本的な考え方
2.企業不正と監査
3.監査の種類とそれぞれの目的観
4.監査の史的展開
5.日本における二つBusiness Lawと監査制度
6.商法監査制度の成立と展開
7.会社法監査制度の意義と課題
8.証券取引法監査制度の成立と展開
9.金融商品取引法の意義と課題
10.公認会計士法総論
11.公認会計士法に基づく公認会計士監査制度
12.監査法人の法制化に係る時代背景と発展過程
13.監査基準の成立と展開
14.現代における「監査の基準」にもとづく監査制度の意義
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 100 | 毎回の講義ごとに「講義内レポート」の提出を求めます。提出された「講義内レポート」は,採点の上,翌講義の冒頭に返却します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
対面で講義を行う場合は,提出されたレポートを添削して返却します。オンライン開講となった場合はmanaba経由でレポートの返却を行います。
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
『監査法規集(第3版)』中央経済社、又は、監査基準、内部統制基準、監査基準委員会報告書を収録したもの。