シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習Ⅰ(地域政策論) | 2024 | 通年 | 月4 | 経済学研究科博士課程前期課程 | 山﨑 朗 | ヤマサキ アキラ | 1年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EG-OM5-201S
履修条件・関連科目等
とくにありません。
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
地域政策、国土計画、産業経済関連の学術論文、著書、関連統計の検索方法をまずマスターし、その後、論文の読解力、ディスカッション力および論文執筆能力を養います。地域政策、産業経済は、取り扱う分野が幅広いため、参加者の関心あるテーマに基づいて、関連する論文を検索、コピーし、参加者で輪読、ディスカッションを行う予定です。
科目目的
戦後日本の国土計画、産業立地政策の立案、実施および変遷について、単なる政策の名称や政策手段を暗記するだけではく、政策立案過程や政策の本質的あるいは副次的役割について、深く理解することを目的としてます。
また、人口減少、イノベーションの進展、グローバリゼーションの進展する将来における国土構造の在り方について、多角的・多面的かつ論理的に考察でき、さらにこれらのテーマでの学術的会議や研究会に参加した際には、これまでの学習成果を踏まえて、自説を展開できるようになることを目的としています。
到達目標
修士課程においては、まず国土計画、産業立地政策および関連する地域政策の歴史的変遷について十分な知識を獲得することが重要です。さらに、修士論文作成にあたって、地域政策に関する論文執筆に必要な論文の検索方法、統計の所在および統計処理の基本についての技術を獲得することが到達目標の一つです。
また、地域政策の観点から人口減少、イノベーション、グローバリゼーションに関する課題と自ら設定できるようになることも到達目標です。地域政策に関する修士論文を執筆した際には、5月に開催される経済地理学会修士論文報告会において報告をしてもらう予定です。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス
第2回 地域政策論の研究の特性および研究方法の紹介
第3回 地域政策論の対象の変遷
第4回 日本の国土計画の特質
第5回 国土総合開発補横
第6回 全国総合開発計画
第7回 太平洋ベルト地帯
第8回 社会資本整備と地域振興について
第9回 新全国総合開発計画
第10回 新ネットワークの考え方
第11回 第三次全国総合開発計画と田園都市構想
第12回 日本列島改造論(田中角栄)
第13回 定住圏構想とテクノポリス計画
第14回 東京一極集中の特性
第15回 第四次全国総合開発計画
第16回 世界都市論について
第17回 東京の世界都市化について
第18回 国土形成計画
第19回 第五次全国総合開発計画
第20回 人口減少時代の地域デザインについて
第21回 地域の産業振興政策の変化について
第22回 工業統計表を活用した工業配置分析手法について
第23回 人口の関する統計を活用した地域間人口移動分析手法について
第24回 医療機器や医薬品に関する統計と地域のイノベーションシステムについて
第25回 港湾統計等を活用した地域のグローバル化分析手法について
第26回 国土審議会・国土の長期展望委員会の最終とりまとめにおける議論をもとに討論
第27回 コンパクトシティの考え方と先進事例について
第28回 まとめとディスカッション
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
修士論文作成に関連する論文や著書の収集を行ってください。
また、参考文献の一覧表を作成しておいてください。
演習で使用するキーワードについては、ネット等で意味を確認しておいてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | レポートを書いてもらいます。3,600字程度。テーマについては相談に乗ります。参考文献や統計データをもとに自分の力でしっかりしたレポートを作成することを期待します。 |
平常点 | 50 | プレゼンや質疑応答などを総合的に勘案します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
参考文献
山﨑朗『日本の国土計画と地域開発』東洋経済新報社、1998年
山﨑朗編著『地域創生のデザイン』中央経済社、2015年
山﨑朗編著『地域産業のイノベーションシステム』学芸出版社、2019年
山﨑朗他著『地域政策 改訂版』中央経済社、2023年
国土計画協会のHP
大西隆編『広域計画と地域の持続可能性』学芸出版社、2010年
下河辺淳『戦後国土計画への証言』日本経済評論社、1994年
本間義人『国土計画を考える』中央公論新社、1999年
国土交通省国土政策研究会『国土のグランドデザイン2050が描くこの国の未来』大成出版社、2015年
国土交通省国土計画局監修『国土形成計画(全国計画)の開設』時事通信社、2009年
その他特記事項
出席重視です。
単位取得の条件は、国土計画に関する学術的レポートを提出することです。