シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
特定課題研究のためのミクロ経済学Ⅰ | 2024 | 前期 | 木3 | 経済学研究科博士課程前期課程 | 大坪 弘教 | オオツボ ヒロノリ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EG-TE5-005L
履修条件・関連科目等
学部初級レベルの「ミクロ経済学」および「微分積分」を学修していることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
学部で修得する基礎的なミクロ経済学を基盤として、いわゆる中級レベルのミクロ経済学の講義を行います。
本授業で取り上げるトピックとしては、
・消費者行動
・生産者行動
・市場均衡
を予定しています。
科目目的
特定課題研究を遂行するにあたって、論文を読んで理解したり、モデルを自分の分析目的に従って改変したり、結論を導く力を、ミクロ経済モデルを対象に身につけることを目的とします。
到達目標
本授業を受講することで、以下のことができるようになります。
・自身の研究テーマに関連した専門論文を読み解くことができる。
・モデルを修正し、比較静学などの分析を行うことができる。
授業計画と内容
- 各授業回の数字とタイトルは、教科書の節に対応しています。
- 進み具合によって内容を変更することがあります。
- 教科書の内容を全て網羅することはできないため、重要な事項に絞って講義していきます。
- 必ず予習してきてください。
第1回
ガイダンス
1.1 消費者とその行動仮説
1.2 消費者の嗜好とその定義
第2回
1.3 効用最大化と最適消費計画
1.4 所得変化と需要
1.5 価格変化と需要
第3回
1.6 価格変化と需要:要因分析
1.7 個別需要曲線と市場需要曲線
1.8 応用例
第4回 問題演習
第5回
2.1 企業とは何か
2.2 生産者の技術とその定義
2.3 生産関数の性質
第6回
2.4 短期の生産者行動:直接的な利潤最大化
2.5 短期の生産者行動:費用最小化
2.6 短期の生産者行動:利潤最大化
第7回
2.7 長期の生産者行動:直接的な利潤最大化
2.8 長期の生産者行動:費用最小化
2.9 長期の生産者行動:利潤最大化
第8回
2.10 長期と短期の関係
2.11 個別供給曲線と市場供給曲線
2.12 応用例
第9回 問題演習
第10回
3.1 市場経済の分析手法
3.2 部分均衡分析
3.3 長期の部分均衡分析
第11回
3.4 部分均衡分析の応用例:物品税
3.5 一般均衡分析:ワルラス均衡
3.6 一般均衡分析:パレート効率性
第12回
3.7 一般均衡分析:生産経済
3.8 市場メカニズムの再検討
3.9 一般均衡分析の応用例:所得税・法人税
第13回 問題演習
第14回 到達度確認
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
期末試験(到達度確認) | 70 | 比較静学などの分析ができるかどうかを評価基準とします。 |
その他 | 30 | 複数回宿題を出します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
教科書
奥野正寛編「ミクロ経済学」東京大学出版会
参考書
奥野正寛編、猪野弘明 [ほか] 著「ミクロ経済学演習」東京大学出版会
林貴志著「ミクロ経済学[増補版]」ミネルヴァ書房
Varian. Intermediate Microeconomics: A Modern Approach, 9th Edition. W. W. Norton & Company.
Varian. Microeconomic Analysis, 3rd Edition. W. W. Norton & Company.
Jehle and Reny. Advanced Microeconomic Theory, 3rd Edition. Pearson.