シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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マクロ動学Ⅰ | 2024 | 前期 | 火2 | 経済学研究科博士課程前期課程 | 古川 雄一 | フルカワ ユウイチ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EG-TE5-103L
履修条件・関連科目等
マクロ動学IIも併せて受講すると理解が深まると思います。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
講義は日本語で行いますが、英語による質疑応答は歓迎します。
授業の概要
現代のマクロ経済学研究の多くは「動学的」である―「時間」というものを分析に取り入れ、GDP・失業率・インフレ率などのマクロ経済変数が「時間とともに変化していく状況」を想定して、経済成長・景気循環の背後にあるメカニズムの解明や政策分析を行っている。したがって、学部レベルのマクロ経済学にたびたび登場する静学分析―時間を固定して、ある時点における経済変数間の関係性を見る―の知識だけでは、最先端のマクロ経済学研究を深く理解することはできない。
本科目は、マクロ動学分析に最低限必要な技術の獲得を目指し、まずは学部レベルのマクロ経済学の知識を復習する。そのうえで、動学分析マクロ動学モデルの基本形の1つである新古典派成長モデルについて解説する。さまざまな種類のマクロ動学理論が存在するなかで、「経済成長論」とよばれる分野を軸に据えている点が、本科目の特色といえる。
科目目的
マクロ動学分析に最低限必要な技術を獲得することが、この科目の目的である。さまざまな種類のマクロ動学理論が存在するため、そのすべてを網羅することは時間的制約から困難である。本講義では、経済成長論の立場から、動学分析の基礎を学修していく。
到達目標
この科目の到達目標は、最先端のマクロ経済学研究を理解するうえで必要不可欠である動学分析の基礎的知識を獲得することである。具体的には、
1.学部レベルのマクロ経済学を体得
したうえで、マクロ動学モデルの基本形である
2.新古典派成長モデルに関する基本的知識を学ぶ
ことが目標である。
授業計画と内容
1.マクロ経済学の目的と方法
2.経済活動を計る、物価を測る
3.長期の視点1: 生産関数と成長会計
4.長期の視点2: 資本蓄積とソローモデル
5.長期の視点3: 定常状態と安定性
6.数学的補足: 線形近似と1階微分方程式の解法
7.短期の視点1: 需要の役割
8.短期の視点2: ISーLMモデル
9.短期の視点3: AD-ASモデル
10: 中間総括
11: 動学的最適化の考え方: 離散時間
12: ラムゼーモデル1: 最適成長と市場均衡(離散時間)
13: ラムゼーモデル2: 連続時間モデル
14: 期末試験とまとめ
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
課題に真剣に取り組むことが最大の時間外学修の方法だと考えています。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 50 | 授業の内容を理解しているかどうかを問う計算問題 |
平常点 | 50 | 授業中の積極性と課題によって評価 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
manaba で配布する講義資料をテキストの代わりとします。参考書、参考論文については、授業中に適宜指示します。