シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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経済システム論Ⅰ | 2024 | 前期 | 金2 | 経済学研究科博士課程前期課程 | 鳥居 伸好 | トリイ ノブヨシ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EG-TE5-109L
履修条件・関連科目等
マルクス経済学の研究視角と研究方法に依拠して、現代資本主義の構造分析と諸問題の検討を試みますので、マルクス経済学の基礎知識が多少必要とされます。ただし、その知識の習得は、授業履修にあたっての必要条件ではありません。現代社会の経済的諸問題に強い興味・関心を持ち、旺盛な探究心を持っている方であれば、どなたでも履修可能です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
現代資本主義の現状および諸問題を、資本主義の構造的側面から検討します。どのように資本主義が発展しているのか、なぜ世界金融危機が生じたのか、資本による蓄積様式とその労働者への影響、システムとしての資本主義の転換はありうるのか、等々、資本の動きに関わる問題を検討対象とします。
科目目的
この科目は、カリキュラムにおける発展科目として位置づけられていることから、主にマルクス経済学を中心とする基礎知識を踏まえ、現代資本主義の構造分析と経済的諸問題の検討を行いながら、人間の基本的人権が最大限尊重される経済システムとはどのようなものかを考えることを、この授業の最大の目的とする。
到達目標
修士の学位授与を念頭に置いて、学生が、資本主義の運動法則及びその法則に関連する諸現象を的確に分析し、諸問題の解決策を導出できることを目標に、基礎知識の応用力、諸現象の分析力、問題の解決策を練るための思考力を高め、学生が設定する問題対象に関する問題解決策を導出することを到達目標とする。
授業計画と内容
第1回 授業の進め方および授業展望
第2回 経済学の方法と理論
第3回 資本主義をどう見るか(1)…アダムスミスを中心に
第4回 資本主義をどう見るか(2)…マルクスを中心に
第5回 現代資本主義をどう見るか(1)…独占資本主義について
第6回 現代資本主義をどう見るか(2)…国家独占資本主義について
第7回 現代資本主義をどう見るか(3)…グローバル資本主義について
第8回 資本主義の歴史的傾向について(1)…19世紀末までの景気循環・恐慌
第9回 資本主義の歴史的傾向について(2)…20世紀前半までの景気循環・恐慌
第10回 資本主義の歴史的傾向について(3)…第2次世界大戦後の景気循環・恐慌
第11回 資本主義の歴史的傾向について(4)…スタグフレーション
第12回 資本主義の歴史的傾向について(5)…世界金融危機(リーマン・ショック)
第13回 現代資本主義の諸問題(1)…経済格差
第14回 現代資本主義の諸問題(2) …現代資本主義と経済の金融化
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
各回の始めと終わりに、予習および復習について、具体的な予習準備および復習内容について指示しますので、その指示に基づいて予習復習することを求めます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | 課題に関するレポート |
平常点 | 60 | テキスト内容の理解度、課題報告、討論への参加 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは、以下の複数の書籍を、テーマごと使い分けて使用します。
デヴィッド・ハーヴェイ著森田・大屋・中村・新井田訳『資本の<謎>』(作品社2012年)
鶴田満彦・長島誠一編著『マルクス資本主義と現代資本主義』(桜井書店2015年)
橘木俊詔著『21世紀の資本主義を読み解く』(宝島社2015年)
鳥居伸好著『なるほどマル経』(桜井書店2020年)
参考文献等は、授業中に適宜示します。