シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
社会政策論Ⅰ | 2024 | 前期 | 火3 | 経済学研究科博士課程前期課程 | 松丸 和夫 | マツマル カズオ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EG-SL5-101L
履修条件・関連科目等
この講義では、日本の社会政策に関する基礎的知識の修得および社会政策論と経済学諸分野との関連を中心に説明します。レベルとしては、学部における「経済理論」「社会政策」「社会保障論」の単位を取得している学生を前提とします。経済学部以外の学部出身者、上記三科目を履修していない学生は、予習重点で授業に臨まないと、効果的な学習を期待できないことがあります。
授業で使用する言語
日本語/英語/ドイツ語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
授業計画に沿って、講義形式で進めます。必要に応じて、学生に課題を与え、小レポート・プレゼンテーションを課します。やむを得ず休講があった場合は、補講を行います。授業以外の時間にも、議論や情報交換の機会を頻繁に設けるので、時間的制約の多い学生は履修が困難となります。
科目目的
社会政策の基礎理論と歴史について、基礎的知識を修得してもらいます。さらに、めまぐるしく変遷する労働問題、社会政策、社会保障の動向について、アカデミックな視点から解析できる素養を身につけてもらいます。授業計画に示した概念やキーワードについて、常識以上の知識と理解を得られるようにします
到達目標
社会政策の基礎理論と歴史について、労働基準政策、労使関係政策、社会保険から社会保障への発展過程について、概説書レベルの基礎知識を説明できる水準に到達すること。具体的には、工場法の立法の背景事実、団結禁止から解放立法制定への歴史的過程、保険原理が災害・失業等の社会的リスクに適用され、社会保険原理に至る過程、公的扶助の近代的制度への発展過程を歴史的理論的に理解できていることが目標です。
授業計画と内容
1.社会政策の体系① 個別的労働関係・集団的労働関係
2.社会政策の体系② 社会保険・社会保障・社会福祉
3.労働条件規制① 労働基準政策の意義と変遷
4.労働条件規制② 賃金・労働時間政策の現状と課題
5.労使関係の形成と機能① 労働市場の構造と労使関係
6.労使関係の形成と機能② 労働組合、団体交渉、労働協約
7.労働・生活周期と社会保険① 失業
8.労働・生活周期と社会保険② 格差・貧困・老齢・障害・家族と社会保険、社会階層
9.国民生活と社会保障① 世帯・家計・生活基盤
10.国民生活と社会保障② 最低生活・公的扶助
11.国民生活と社会保障③ 最低賃金制度・公契約法
12.市場経済と社会政策 規制緩和・民間開放・規制改革・市場経済・グローバリズム
13.現代の経済と社会政策
14.社会政策理論の展開
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業終了後、エクスカーションで研究テーマについて議論したり懇談をします(任意)。希望者は、演習の夏期合宿にも参加を呼びかけます。
毎回授業前にmanabaに掲載する資料を通読し、出席すること。また、授業で提示する課題に必ず取り組むこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 50 | レポート課題に対する目標達成度で評価する。 |
平常点 | 50 | 授業における発表回数とその内容、討論における発言回数とその内容のレベル評価をおこなう。 |
成績評価の方法・基準(備考)
履修者は、毎回の授業に必ず出席して下さい。遅刻や無断欠席が多い学生は、途中で履修取り消しを勧告します。また、小レポート・プレゼンテーションを義務づけます。これらの条件を満たさない場合は、単位を付与しないので注意して下さい。
平常点:授業における発表回数とその内容、討論における発言回数とその内容のレベル評価をおこなう。50%
レポート課題50%
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:石畑・牧野編『よくわかる社会政策 第三版』ミネルヴァ書房