シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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上代文学A | 2025 | 前期 | 木1 | 文学部 | 小村 宏史 | オムラ ヒロシ | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-JL1-A203
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
『万葉集』という歌集の名を聞いたことがないという人はほとんどいないでしょう。しかし、高等学校の教科書に載っている歌以外はよく知らないという人も多いことと思います。
本講義では、和歌の発生から奈良時代(7世紀前半から8世紀後半)までの『万葉集』載録歌を時代順にとりあげ、言語表現に則して読解していきます。その中で、歌の背景にある史実や思想基盤、信仰、表記法など、『万葉集』を読む上で求められる基礎的な知識についても確認をしていきます。古代の和歌とはどのようなものなのか、『万葉集』とはどのような歌集なのか、授業を通して考えていきましょう。
科目目的
この科目は、学位授与の方針である国文学専攻の学問分野において求められる専門的な知識を身につけることを目的とする。
到達目標
・『万葉集』の特徴、構成、表記、関連人物、研究史上の問題など、整理して述べることができる。
・『万葉集』所載の和歌について、問題意識を持って読解し、先行研究を踏まえて自身の解釈を論理的に述べることができる。
授業計画と内容
1 ガイダンス/万葉集概説1:万葉集とは何か
2 万葉集概説2:表記法と上代の音韻
3 初期万葉について
4 舒明朝の歌:国見歌
5 斉明朝の歌:額田王の歌
6 斉明朝の歌:中大兄の三山歌
7 上代の思想と万葉歌の表現について/学修成果の確認1
8 持統朝の歌:人麻呂の近江荒都歌
9 持統朝の歌:人麻呂の日並皇子挽歌
10 持統朝の歌:人麻呂の石中死人歌
11 奈良朝の歌:山部赤人の歌
12 奈良朝の歌:高橋虫麻呂の歌
13 奈良朝の歌:山上憶良の歌
14 学修の総括/学修成果の確認2
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業終了後に毎時コメントシートを提出してもらう。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 30 | 『万葉集』の特徴、構成、表記、関連人物、研究史上の問題などについて、正確な知識を有しているかを評価基準とする。 |
期末試験(到達度確認) | 40 | 『万葉集』所載の和歌について、問題意識を持って読解し、先行研究を踏まえて自身の解釈を論理的に述べることができるかを評価基準とする。 |
平常点 | 30 | 毎回授業後に提出してもらうコメントシートが対象。授業内容への関心度、理解度、発展的な学修意欲、問題意識を評価基準として判断する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
特定のテキストは用いず、授業資料としてレジュメ等配布する。
ただし本講義の対象である『万葉集』については、一度通読しておくことを勧める。講義で実際に扱う万葉歌はごくわずかにすぎないが、『万葉集』全体のおおよその傾向や構成を理解しておくことで講義の内容もより理解しやすくなるし、得られる知見に深みが増すはずである。
その他特記事項
受講に関わる要望・注意事項、および連絡先については、初回授業にて説明する。