シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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ビジネス・プラクティカル・セミナーⅡ | 2024 | 後期 | 月2 | 商学研究科博士課程前期課程 | 榎本 俊一 | エノモト シュンイチ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CG-OM5-005L
履修条件・関連科目等
製造企業のサービス化に関して文献読解等も含めて学習しますので、経営学について最低限度の履修をしていることが必要であると考えます(「その他特記事項」を参照のこと)。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
1980年代以降、先進国製造業は市場成熟化と後発国企業のキャッチアップに対して製造業のサービス化(サービタイゼーション)を競争力維持策の一つとして採用してきました。IoT革命に伴いモノとインターネットが融合しつつある中、サービタイゼーションは21世紀の製造企業が真正面から取り組まざるを得ないイシューの一つとなっており、本セミナーでは、サービタイゼーションに関して概念、便益、分類、戦略を研究します。
科目目的
製造業のサービス化(サービタイゼーション)は1980年代に提唱された後、企業の現実戦略として有効性をなかなか発揮できず、Wise and Baumgartner(1999)により市場誘導型イノベーションの方法論として新たな位置付けを与えられましたが、IoT革命に伴いモノとインターネットが融合するまで企業は有効活用できずに来ました。サービタイゼーションが企業経営において如何なる意義や活用可能性を持ち得るかを明確に理解できることを目指します。
到達目標
受講生はサービタイゼーションに関する英語論文を読み込むことで、サービタイゼーションとは何か、製造企業がサービタイゼーションに取り組むのは何故か、サービタイゼーションに関する研究はどのように展開してきたかをロジカルに分析・説明できることが期待されます。
授業計画と内容
第1講 講義の進め方に関するガイダンス
第2講 製造業のサービス化と概念定義1
第3講 製造業のサービス化と概念定義2
第4講 製造業のサービス化と概念定義3
第5講 サービタイゼーションの便益1
第6講 サービタイゼーションの便益2
第7講 サービタイゼーションの便益3
第8講 サービタイゼーションのサービス分類1
第9講 サービタイゼーションのサービス分類2
第10講 サービタイゼーションのサービス分類3
第11講 サービタイゼーションの戦略選択1
第12講 サービタイゼーションの戦略選択2
第13講 サービタイゼーションの戦略選択3
第14講 講義全体の総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
各講義前にテキスト等の指定箇所を勉強した上で出席して下さい。大学院では多数の論文を読解する能力が必要であり、論文のポイントを要領よく読み解く訓練をしましょう。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 80 | 各自が担当した報告の内容や水準、報告用のレジュメ等の作成文書の水準を総合評価します。 |
平常点 | 20 | 毎回授業に参加し、質疑応答により、授業の進捗や履修生の理解を助けてくれたかについて評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
資料・文献はその都度指定します。新しい分野の科目ですので、適切な教科書等がなかなか見当たりません。大学院開講科目として英語文献も含めて研究論文等も活用していきます。現時点では、以下が各回に関連する論文です。流石にすべての論文を読破することにはムリがあり、履修生の参考まで、前広にリスト・アップしたものです。したがって、履修生の英語力及び関心等に応じて、授業で取り扱う論文数は適正水準に調整します。
第2講 Wise and Baumgartner(1999)
第3講 Baines et al.(2007)
第4講 Vandermerwe and Rada(1988)
第5講 Mathieu(2001)
第6講 Oliva and Kallenberg(2003)
第7講 Baines & Lightfoot(2014)
第8講 Brax(2005)
第9講 Tukker(2004); Neely(2008)
第10講 Raddats, Burton,& Ashman(2015)
第11講 Gebauer(2008)
第12講 Matthyssens and Vandenbempt(2010)
第13講 Barney(1991); Raddats and Easingwood(2010)
その他特記事項
本学における大学院の在り方の見直しに伴い、本科目の在り方も見直しており、従前の学部生の参加も容認する「受動的」な科目ではなく、大学院での研究等を前提とした、履修生の研究等により進められるものに切り替えます。2023年度以前とは異なり、履修生には経営学に関する最低限度の知識が必要となり、それにも増して企業研究に関する意欲と責任を求めます。