シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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英文専門演習(2)(4) | 2025 | 後期 | 水5 | 文学部 | 大田 美和 | オオタ ミワ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-EX3-B108,LE-EX4-B114
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
Thomas Hardy, Tess of the d'Urbervillesについて研究を進めます。ハーディを例として、研究に必要な基礎知識と方法を学びます。まずハーディの詩と同時代の芸術、小説の文化的コンテキストについて理解します。それからハーディの研究法について学びます。そして『テス』についての論文を読んで、論文の書き方を学びます。
科目目的
一冊の小説を様々な角度や問題意識について論じる実例に接して、文学作品を研究するために必要な知識や方法を理解する。
到達目標
ゼミ論文、卒業論文、卒業課題研究の執筆に向けて、文学研究をする際の問題意識の立て方、資料の使い方、plotのまとめ方などが、具体的な論文の読解によって、できるようになる。
卒論ガイドにしたがって説得力があり、わかりやすい論文が書けるようになる。
授業計画と内容
第1回 Tess of the d’Urbervillesのアダプテーションについて
第2回 トマス・ハーディの詩 ”The Darkling Thrush" 、亡妻への詩 ほか
第3回 ハーディと同時代の芸術 海老根宏「ラファエル前派的ハーディ」
第4回 Oxford Reader's Companion to Thomas Hardy のTessの項目などについて
第5回 ハーディ研究法 ウェセックスの世界の変容、帰郷者と侵入者の問題、愛と結婚のテーマ
第6回 論文を読む 森松健介「『テス』における反牧歌」
第7回 論文を読む 森松健介「『テス』に見る<自然>と<人間の意識>」
第8回 論文を読む 野村京子「異者化されたアレック像」
第9回 論文を読む 坂田薫子「『ダーバヴィル家のテス』と「レイプ神話」」
第10回 論文を読む 「清純な」テスと「セクシュアルな」テス
第11回 中央大学ダイバーシティ・ウイーク関連行事
第12回 論文を読む 亀澤美由紀「男同士の絆の向こう 『テス』の三角関係」
第13回 論文を読む 玉井暲「ハーディのリアリズムと手紙の言葉」
第14回 まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | わかりやすく説得力のある論文を、卒論ガイドのルールにしたがって執筆できるかどうかでを評価します。 |
平常点 | 50 | 授業への参加、貢献度・受講態度(授業に貢献するような質問や意見の表明、他の学生と協同して学ぶ態度等)の状況を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
5回以上の欠席は不可となります。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
教科書
Thomas Hardy, Tess of the d'Urbervilles. edited by Simon Gatrell. Oxford UP, 2008. .
参考書
日本ハーディ協会編『トマス・ハーディ全貌』音羽書房鶴見書店、2007年。
深澤俊編『ハーディ小事典』研究社、1993年。
森松健介『テクストたちの交響詩 トマス・ハーディ14の長編小説』中央大学出版部、2006年。
森松健介『トマス・ハーディ全小説を読む 簡約教科書版』中央大学出版部、2005年。
Norman Page, ed., Oxford Reader's Companion of Thomas Hardy. Oxford UP, 2011.
その他特記事項
英文専門演習(1)(2)(3)(4)は、(1)~(4)を順番に履修します。
専門演習(2)では、学習の成果として課題(「ゼミ論文」)を提出します。
専門演習(4)では、学習の成果として課題(「ゼミ論文」/「英文卒業研究」)を提出します。(ただし「卒業論文」を履修する場合の提出課題については、指導教員の指示に従ってください。)