シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
インベストメントⅡ | 2024 | 後期 | 火2 | 商学研究科博士課程前期課程 | 高橋 豊治 | タカハシ トヨハル | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CG-FE5-514L
履修条件・関連科目等
本講義を履修するには,商学部の「証券投資論/インベストメント」を履修済みであるか,同程度の内容を理解していることが前提となります。データ分析にはMicrosoft Excelを利用しますので、利用方法に習熟していることが必要です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
ターム・ストラクチャー構築手法に関して理解した後、実際の取引データをもとにターム・ストラクチャーを構築し、マーケットの分析、証券投資に活用する方法を探ることにします。担当者のシグマベイスキャピタル株式会社での取締役研究開発部長(1991年9月~1996年3月)としての(ポートフォリオ構築やデリバティブ管理などの)システム開発,(Tokyo Swap Reference Rateに代表される)データ提供のノウハウを生かし,タームストラクチャー構築手法についての理論を実践に生かす授業計画と内容を設定します。
科目目的
この講義においては,証券投資を行なう際に必要な分析手法について,株式投資・債券投資などにおいて重要であるキャッシュ・フローの時間価値評価、特にスポット・レートのターム・ストラクチャー構築について理解・習得することを目的としています。
到達目標
株式投資・債券投資などにおいて重要であるキャッシュ・フローの時間価値評価、特にスポット・レートのターム・ストラクチャー構築について理解・習得し、実務での活用に生かすことができる水準に達することを目標にします。
授業計画と内容
1. イントロダクション
2. 金利・債券についての知識とイールド・カーブ分析の基礎数理
3. 数値例とExcel演習:時間価値と各種金利(デイカウント、複利計算、スポット・レート、フォワード・レート、パー・レート他)
4. イールド・カーブ構築手法(1)Bootstrapping(逐次代入方式)によるディスカウント・ファクターの推計とイールド・カーブ構築方法
5. イールド・カーブ構築手法(2)ユーロ金利、金利スワップ・レートからのイールドカーブ構築手法
6. 数値例とExcel演習:金利スワップ市場でのディスカウント・ファクター推計とイールド・カーブ(swapカーブ)構築
7. イールド・カーブ構築手法(3)国債(JGB)価格からイールドカーブ構築手法
8. 数値例とExcel演習:国債流通市場でのディスカウント・ファクターの推計とイールド・カーブ(JGBカーブ)構築
9. 金利リスク分析(1)シングルファクターによる感応度指標
10. 金利リスク分析(2)マルチ・ファクターによる感応度指標
11. 金利リスク分析(3)イールドカーブ変動要因とヘッジ
12. 数値例とExcel演習:各種金利感応度測定,イールドカーブ変動要因の計測とヘッジへの活用
13. イールド・カーブのキャッシュフロー評価への活用(アセット・スワップ・スプレッドの計測と公社債投資への活用)
14. まとめ
これらの項目は、あくまで基本項目としてあげたものなので、実際の講義にあたっては、参加者の専門分野、背景となる理論の理解度等により、変更の可能性があることをお含みおきください。
詳細設定にあたっては,担当者のシグマベイスキャピタル株式会社での取締役研究開発部長(1991年9月~1996年3月)としての(ポートフォリオ構築やデリバティブ管理などの)システム開発,(Tokyo Swap Reference Rateに代表される)データ提供のノウハウを生かし,ポートフォリオ投資についての理論を実践に生かす授業計画と内容を設定します。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回の講義テーマに従ったデータ分析の準備(予習・復習)を行う必要があります。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 40 | 評価基準:講義で学んだ内容を実践的に活用できているかについて評価します)で評価します。 |
平常点 | 60 | 評価基準:授業への参加,毎回の演習に対する理解度をもとに授業への貢献度合いを評価します |
成績評価の方法・基準(備考)
授業の性格から、毎回必ず出席することが重要です。
正当な理由がある場合(「公欠届」のある場合,忌引き,医師の診断書のある病気・ケガなど)を除き,すべての授業に出席することが単位取得のための必要条件です。
1度でも正当な理由のない欠席がある場合は、評価対象外(「評価不能」として不合格)とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
Cisco Webex Meetingsを利用したライブ型オンライン授業(プレゼンテーション,ディスカッション,グループワーク等)も活用します。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
シグマベイスキャピタル株式会社において、取締役研究開発部長(1991年9月~1996年3月)として(ポートフォリオ構築やデリバティブ管理などの)システム開発,(Tokyo Swap Reference Rateに代表される)データ提供
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
上記実務経験でのノウハウを生かし,現実社会の分析で必要とされるリテラシーを早い時期に身に着けることができるような授業計画と内容を設定します。
テキスト・参考文献等
【テキスト】
テキストは使用しませんが,参考資料やリーディング・リストを配布します。
【参考書】
Veronesi, P. (2010). Fixed income securities: Valuation, risk, and risk management. John Wiley & Sons.
Elton, E. J., Gruber, M. J., Brown, S. J., & Goetzmann, W. N. (2009). Modern portfolio theory and investment analysis. John Wiley & Sons. ISBN: 978-1118469941
Bodie, Z., Kane, A., & Marcus, A. J. (2012). Essentials of Investments 9th Edition. McGraw-Hill. ISBN:0071267492
Luenberger, D. G.(2013) Investment science, OxfordU niversitypress. ISBN: 978-0199740086
Tuckman, B., & Serrat, A. (2011). Fixed income securities: tools for today's markets (Vol. 626). John Wiley & Sons. ISBN: 978-0470891698
その他特記事項
上記のことを踏まえて、履修希望者は,必ず事前にe-mailで連絡してください(アドレスは,toyohal@tamacc.chuo-u.ac.jp です。)。事前連絡のない学生の履修は認めません。
[ソフトウエアの利用]
Microsoft 365、オンライン授業参加に必要なCISCO Webex アプリ 以外の特別なソフトウェアは利用しません。