シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習Ⅰ(現代経済学) | 2024 | 通年 | 木1 | 商学研究科博士課程前期課程 | 井上 義朗 | イノウエ ヨシオ | 1年次配当 | 4 |
科目ナンバー
CG-OM5-701L
履修条件・関連科目等
商学研究科履修要項を参照のこと
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
古典から現代にいたる経済学の歴史を通観することで、現代経済学の成り立ちを理解する。
科目目的
E.K.Hunt and Mark Lautzenheiser, History of Economic Thought: A Critical Perspective.をテキストに、古典派経済学から現代経済学にいたる経済学の展開を学びます。学生が、経済学史を単なる歴史的知識にとどめることなく、各時代の時論的課題と経済学方法論の双方の視点から、経済学の歴史と現代経済学の課題を理解できるようになることを目標とします。
到達目標
この科目を通じて、受講生が古典派、マルクス経済学、新古典派経済学、ケインズ経済学、さらには現代経済学の理論と思想を、その歴史的課題とともに理解できるようになることを目標とします。また、経済学を題材に批評的な論説を書くことができるような文章力を身につけることも目標とします。
授業計画と内容
春学期
第1回 資本主義の成立をめぐって
第2回 重商主義と重農主義
第3回 アダム・スミス(1)-富の定義と分業ー
第4回 アダム・スミス(2)-資本投下の自然な順序-
第5回 アダム・スミス(3)-見えざる手と重商主義批判-
第6回 マルサスー人口論と資本主義-
第7回 リカード(1)-階級の成立と差額地代ー
第8回 リカード(2)-比較生産費と自由貿易ー
第9回 哲学的急進主義と経済学ーベンサム、セイ、シーニョアー
第10回 貧困の政治経済学
第11回 功利主義と経済学-バスチアとJ.S.ミルー
第12回 マルクス(1)ー労働価値説と近代性の批判―
第13回 マルクス(2)-剰余価値説と資本主義批判―
第14回 マルクス(3)-再生産表式ー
秋学期
第15回 限界革命(1)-オーストリア学派とローザンヌ学派ー
第16回 限界革命(2)-ジェボンズとケンブリッジ学派―
第17回 新古典派経済学(1)-企業理論と市場理論-
第18回 新古典派経済学(2)-限界原理と分配理論-
第19回 ヴェブレンと制度学派
第20回 厚生経済学の出現
第21回 ケインズ(1)-古典派雇用理論の批判ー
第22回 ケインズ(2)-有効需要の原理―
第23回 ケインズ(3)-流動性選好説と投機性経済の矛盾-
第24回 戦後経済学(1)ー新古典派総合ー
第25回 戦後経済学(2)-シカゴ学派と新自由主義ー
第26回 現代経済学(1)-ポストケインズ派と現代制度学派ー
第27回 現代経済学(2)-社会的選択理論と衡平の問題ー
第28回 現代経済学(3)-行動経済学とマーケットデザイン―
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回、英文原書20~30ページを予習し、概要のレポートを求めます。(60~90分)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 授業内容の理解程度を評価します。 |
平常点 | 50 | 授業への参加と取り組み姿勢を評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
平常点50%(授業への参加と取り組み姿勢を評価します)、レポート50%(授業内容の理解程度を評価します)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:ISBN 9780765625991
E.K.Hunt and Mark Lautzenheiser, History of Economic Thought : A Critical Perspective 3rd ed. M.E.Sharpe, New York,2011