シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習Ⅰ(貿易論) | 2024 | 通年 | 木2 | 商学研究科博士課程前期課程 | 榎本 俊一 | エノモト シュンイチ | 1年次配当 | 4 |
科目ナンバー
CG-OM5-701L
履修条件・関連科目等
経営学に関する基礎的な知識が必要。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
これまで、製造企業のサービス化(Servitization)は、市場成熟期における製造企業の競争戦略やマーケティングの観点からのみ研究・実務の関心を惹いてきましたが、グローバルな交易やアライアンスに影響することが明らかになっています。Servitizationは製造企業がグローバル・サプライ・チェーンを形成・管理・発展させる一つのツールであり、国際的なアライアンスやネットワーク形成に貢献することで、国際貿易、国際ビジネスを促進する効果を有します。Servitizationが製造企業等のグローバルな活動を如何に促進・成長するかに関する事例研究論文を2年次で取りまとめることを目的として、1年次の本演習では、Servitization研究に関する基本を英語文献の講読を通じて学ぶとともに、Servitizationとグローバル・サプライ・チェーンとグローバル・アライアンスの関係について事例を通じて理解を深めます。
科目目的
本講義の位置づけは、経営戦略や経営学、マーケティングなどの経営の基礎的な科目を理解した上での、発展科目の位置付けです。演習Ⅰ及び演習Ⅱは、Servitizationに関する研究課題、分析フレームワーク等について英語文献の講読を通じて理解・習得し、Servitizationとグローバル・サプライ・チェーンとグローバル・アライアンスの関係に関する2年次の修士論文作成の基礎を作ります。
到達目標
各履修生がServitizationの研究課題・基本フレームワークを理解した上で、Servitizationとグローバル・サプライ・チェーンとグローバル・アライアンスの関係に係る事例研究を行う対象を決定します。
授業計画と内容
第1講 修士論文作成に向けたガイダンス
第2講 製造業のサービス化と概念定義1
Wise and Baumgatner (1999); Davies(2003)等
第3講 製造業のサービス化と概念定義2
Baines et al.(2007); Goedkoop, Van Halen, Te Riele and Rommens(1999)等
第4講 製造業のサービス化と概念定義3
Vandermerwe and Rada(1988); Baines, Lightfoot, Benedettini and Key (2009); Brax and Visintin
(2017)等
第5講 サービタイゼーションの便益1
Mathieu(2001); Neely(2014); Wise and Baumgartner(1999);
Raddats, Baines, Burton, Story and Zolkiewski (2016)等
第6講 サービタイゼーションの便益2
Robinson, Clarke-Hill and Clarkson (2002); Oliva and Kallenberg(2003); Mathieu(2001)
第7講 サービタイゼーションの便益3
Baines & Lightfoot(2014); Wise and Baumgartner(1999); Vandermerwe(1994)
第8講 サービタイゼーションのサービス分類1
Brax(2005); Oliva and Kallenberg(2003); Mathieu(2001); Baines and Lightfoot (2013)等
第9講 サービタイゼーションのサービス分類2
Tukker(2004); Neely(2008); Cook, Bhamra and Lemon(2006)等
第10講 サービタイゼーションのサービス分類3
Neely(2014); Grubic(2014); Grubic and Peppard(2016); Raddats, Burton,& Ashman(2015)
第11講 サービタイゼーションの戦略選択1
Gebauer(2008); Raddats and Kowalkowski(2014); Gebauer, Edvardsson, Gustafsson and
Witell(2010); Grönroos(2016)等
第12講 サービタイゼーションの戦略選択2
Raddats and Easingwood (2010); Matthyssens and Vandenbempt(2010);
Ulaga and Reinartz (2011)
第13講 サービタイゼーションの戦略選択3
Barney(1991); Collis & Montgomery(2005); Raddats and Easingwood(2010));
Matthyssens and Vandenbempt(2008); Vargo and Lusch(2004)等
第14講 総括及び演習Ⅱに向けた準備
第15講 研究方針取りまとめ
第16講 事例研究の方法Ⅰ
第17講 事例研究の方法Ⅱ
第18講 ServitizationとアライアンスⅠ(課題論文は別途指定)
第19講 ServitizationとアライアンスⅡ(課題論文は別途指定)
第20講 Servitizationと企業ネットワークⅠ(課題論文は別途指定)
第21講 Servitizationと企業ネットワークⅡ(課題論文は別途指定)
第22講 Servitizationとグローバル・サプライ・チェーンⅠ
(課題論文は別途指定)
第24講 Servitizationとグローバル・サプライ・チェーンⅡ
(課題論文は別途指定)
第25講 事例研究対象に関する報告Ⅰ
第26講 事例研究対象に関する報告Ⅱ
第27講 事例研究の進め方に関する討議Ⅰ
第28講 事例研究の進め方に関する討議Ⅱ
総括(2年次に向けた準備)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
人の英語読解力によるが「事前学習」として文献研究(10時間)、「事後学習」として文献再読及びノート整理(5時間)が必要であり、演習が進むに応じて毎回「知識・理解の確認・定着」のために全体の振返り(1時間)が必要です。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 授業での態度・発言など 50% 与えられた提出物など 50% |
平常点 | 50 | 授業での態度・発言など 50% 与えられた提出物など 50% |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
文献等は指定
その他特記事項
修士論文の作成に向けた準備を行うものであり、論文のベースとなる文献は英語文献がほとんどであるため、英語文献の読解と理解が求められます。各人の英語力によりますが、この点、頑張りが必要であるとともに、2年次に事例研究を行うことから研究対象企業との協力関係構築が1年次後半より取り組まなければなりません(むしろ、こちらの方が大変であるかもしれません)。