シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊講義(アカデミック・ライティングの方法と実践) | 2024 | 後期 | 木2 | 文学研究科博士課程前期課程 | 尹 智鉉 | ユン ジヒョン | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-AD5-001L
履修条件・関連科目等
文章作成や文献レビューなどの課題がほぼ毎週出されます。また、クラスでは他の学生と文章を読み合い、意見交換をするピア・レスポンス活動も行います。そのため、アカデミック・ライティングに関する高い意欲と関心を持つ人の履修を望みます。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
★本科目は、全回キャンパスの教室で行う対面授業です。原則として、ハイブリット対応(対面+オンライン)はしません。オンラインでの受講を希望する場合は、前期(水1)または集中講義を選んでください。講義内容は同じです。★
アカデミック・ライティングの構成と書き方のプロセスを理解したうえで、論理的整合性と一貫性を高めるための書き方を学びます。部分的にピア活動も取り入れ、読み手の視点を獲得すると同時に書き手としての成長をめざしていきます。
科目目的
学術的文章を書く上で重要な技能を身につけることを目的とします。文章を書く技能は、他の技能と同様、フィードバックを受けて初めて磨かれるものです。本講義では、論理的で明快な学術的文章を書くために必要な技能を、実際に文章を書き、直していくことで学んでいきます。
到達目標
(1)アカデミック・ライティングの構成と書き方のプロセスを理解し、論理的整合性と一貫性を高める書き方ができる。
(2)ピア活動を通じ、読み手の視点を獲得しながら、書き手としての成長する。
(3)第二言語として日本語を学ぶ非母語話者の文章における特色を理解し、必要な観点と適切な指導法を身につける。
授業計画と内容
1. ガイダンス、学術的文章とはどのような文章か
2. 「一文一義」で書く
3. 「マップ」を作って書く
4. 語句を明確に使う
5. 「私語り」から脱出する
6. 外来語と専門用語を扱う
7. 「パラグラフ」を作る
8. 抽象度の調節をする
9. 論点を整理する
10. 主張を根拠で支える
11. 「ブロック引用」をする
12. 要約引用をする
13. 参考文献を示す/図や表を作る
14. 推敲・校正をする
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
・アカデミック・ライティングの技法について学んだうえで、復習の意味を兼ねて「書く課題」が出されます(4~5回)。
・アカデミック・ライティングに関する参考文献を配布し、次回の講義までの予習として「読む課題」が出されます(4~5回)。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 60 | 文章作成課題4回×15%(提出された文章の出来栄え) |
平常点 | 40 | 以下の4つの項目で評価(各項目×10%) (1) グループワークに積極的に参加し、クラスメイトのコメントや教師からの質問に対して積極的に答えていたか 。 (2) 他人に配慮し、協力的で敬意を表する態度を示していたか。 (3) 授業に遅れずに出席していたか。 (4) 期日を守って課題を提出していたか。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
・GoogleスライドやGoogleスプレッドシート等の活用
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
・2011.4~2021.3 : 中央大学ライティング・ラボのスーパーバイザー
・2021.4~現在:中央大学アカデミック・サポートセンターのアカデミック・ライティング部門長
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
学術的文章作成の教育・支援活動の経験を生かして、読み手の視点を獲得しながら書き手としての成長をめざすための観点および知見を授業でも積極的に取り入れていきます。
テキスト・参考文献等
【テキスト】佐渡島紗織・吉野亜矢子(2021)『これから研究を書くひとのためのガイドブック(第2版)』ひつじ書房
【参考文献】宇佐美寛 編(1998)『作文の論理:分かる文章の仕組み』東信堂
その他特記事項
1.講義の性質上、受講者を15名以内に限定します。希望者が15名を超えた場合は担当者が選考を行い、次回の受講を勧めることもありますので予めご理解ください。
2.高い評価を得た受講者には、一定の研修期間を経て、学内で文章を指導する場(ライティング・チューターのポジション)を提供することもあります。