シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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質的社会調査特講 | 2024 | 後期 | 金3 | 文学研究科博士課程前期課程 | 高山 真 | タカヤマ マコト | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-SC5-103L
履修条件・関連科目等
特になし
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
インタビュー調査(ライフストーリー・ライフヒストリー・生活史・オーラルヒストリー)や参与観察、フィールドワークなどの具体的事例を参照しながら様々な質的研究法についての理解を深めるとともに、調査対象との関係の築き方や調査倫理についても学ぶ(講義)。また、調査依頼状の作成、参与観察の実施とフィールドノートの作成、インタビューの実施とトランスクリプション、質的データの整理・編集と分析なども行う(実習)。
科目目的
この授業での講義を通して、受講生は質的研究法について幅広く理解するための知的教養を身につけ、実習を通して、質的調査を実施するための実践的な能力と技法を習得することを目的とする。
到達目標
上記科目目的で習得した知識と技能を用いて、研究対象から得られた知見を正確に論述する論理構築力、その成果をアウトプットする発信力、そして研究成果をもとに問題解決をめざす実践力を養うことを目標とする。
授業計画と内容
1 ガイダンスと自己紹介
2 様々な質的調査法(講義)
3 調査倫理について(講義)
4 フィールドエントリー、ラポール形成、調査依頼(講義)
5 調査対象の選定、調査依頼状の作成(実習)
6 参与観察、フィールドワーク(講義)
7 参与観察の実施、フィールドノートの作成(実習)
8 フィールド報告(プレゼンテーションとディスカッション)
9 インタビューの種類と方法(講義)
10 インタビューの実施、トランスクリプション(実習)
11 インタビュー報告(プレゼンテーションとディスカッション)
12 質的データの整理・編集と分析(講義)
13 質的データの分析結果報告(プレゼンテーションとディスカッション)
14 研究成果のアウトプットと総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
受講生には質的研究についての文献レビューのほか、自身の調査経過・結果の報告を求めることがある。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | 学期末に、授業で学んだ能力・技法を用いて質的データに基づいた研究成果、または調査計画書の作成を課します。 |
平常点 | 60 | 講義・実習・ディスカッションへの参加・貢献度等の状況を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
期末レポートは添削・返却します。
アクティブ・ラーニングの実施内容
プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
対面での質的社会調査が困難な状況も予想されるため、オンラインコミュニケーションツールを利用した調査の技法も必要に応じて講義する。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは指定せず、授業内でレジュメを配布する。参考文献は適宜提示するが主なものとしては以下。
保苅実『ラディカル・オーラル・ヒストリー オーストラリア先住民アボリジニの歴史実践』2004年、御茶の水書房(ISBN:9784006003807)
小林多寿子編著『ライフストーリー・ガイドブック ひとがひとに会うために』2010年、嵯峨野書院(ISBN:978-4782305096)
高山真『〈被爆者〉になる 変容する〈わたし〉のライフストーリー・インタビュー』2016年、せりか書房(ISBN:9784796703536)