シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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中国語現代文法演習A | 2024 | 前期 | 水3 | 文学研究科博士課程前期課程 | 石村 広 | イシムラ ヒロシ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-LG5-301S
履修条件・関連科目等
中国語で書かれた専門的な文献を読みますので、高度な中国語読解力が必要です。中国語だけでなく、広くことばの仕組みに興味を持っている人を歓迎します。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
「動詞+結果補語」構造(結果構文)が関与する広義のヴォイス現象を取り上げ、日本語や英語との間に認められる構造的・体系的なズレに注目しながら、北京官話の有する言語的特徴(個別性)を浮き彫りにするという手順を踏みたいと考えています。漢語の全体像を把握するために、歴史文法に関する記述や南方諸方言の文法的振る舞いにもできるだけ目を配るつもりです。
科目目的
類型学的観点から中国語主要構文の仕組みについて学びます。他言語(主に日本語、英語)との構造的な違いに着目しながら、北京官話の統辞法の諸特徴について理解を深めることを目的とします。
到達目標
伝統的アプローチから近年の理論言語学をベースにしたアプローチまで、先行研究を読み込む作業を通じて、従来の分析法の長所と短所について理解すると同時に、中国語の統辞法を司るメカニズムについて、客観的に分析・記述する能力を身につけるようにすることが目標です。
授業計画と内容
(前期)
第1回 ガイダンス(基礎知識の確認)
第2回 動補構造文の文法特徴
第3回 動補構造文の種類
第4回 中国語結果構文を研究する意義
第5回 結果構文の類型:英語型
第6回 結果構文の類型:日本語型
第7回 他動的結果構文の形成
第8回 類像性と結果構文の自他
第9回 中国語結果構文のアスペクト特性
第10回 中国語動詞の意味範囲
第11回 中国語使役文:指示使役
第12回 中国語使役文:許容使役
第13回 中国語使役文:誘発使役
第14回 総括・まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
文献に出てくる専門用語は言語学辞典や参考書などを使って下調べを行い、それらが表す概念や用例をしっかり押さえておくこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 25 | 授業で扱っているテーマに沿った課題を出します。内容だけでなく、書式や誤字・脱字の有無なども評価対象とします。 |
平常点 | 50 | 出席回数や授業に取り組む姿勢など。3回の無断欠席で履修を放棄したものと見なします。 |
その他 | 25 | プレゼンテーションの内容、参照した文献資料の適否などを評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
<テキスト>
プリントまたはPDF版の資料を使用する予定です。
<参考文献>
朱徳熙『語法講義』商務印書館、1982年。
遭笑容・曹広順・祖生利(編)『漢語史中的語言接触問題研究』、語文出版社、2010年。
徐傑(編)『漢語研究的類型學視角』北京語言大学出版社、2005年。
リンゼイJ.ウェイリー『言語類型論入門―言語の普遍性と多様性―』岩波書店、2006年。
その他の文献は、授業時に随時紹介します。