シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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日本近世史演習ⅡA | 2024 | 前期 | 月2 | 文学研究科博士課程前期課程 | 渡辺 浩一 | ワタナベ コウイチ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-JH5-113S
履修条件・関連科目等
活字の候文を読むことができる。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
日本近世都市の災害についての理解を深める。特に江戸における災害の様相について、具体的に史料を読み込む。また、関連の研究も講読する。
科目目的
研究史を理解し、史料を読解・分析するという基本を身に付ける。すなわち、自立して日本近世史研究を行うことができるようになることを目的とする。
到達目標
第一に、論文を、著者の論理展開を軸に、正確に読むことができるようにする。第二に、史料を人的関係と空間のなかで正確に読むことができるようにする。文書の書き手の認識と事実との距離を自覚しつつ、事実に接近していく方法を獲得する。これを活字史料を読むことにより実現する。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス
第2回 受講者の研究紹介
第3回 論文講読「災害対応と文書行政」
第4回 史料講読「宝永元年大水災」(『東京市史稿』変災篇2)
第5回 史料講読「享保二年大風災」
第6回 史料講読「享保十三年大水災 一出水ノ概況」
第7回 史料講読「享保十三年大水災 二隅田川筋江戸川筋ノ被害」
第8回 史料講読「享保十三年大水災 三一般市内ノ被害」
第9回 史料講読「享保十三年大水災 四溺死者ノ総数」
第10回 史料講読「享保十三年大水災 五幕府ノ応急措置」
第11回 受講者による研究発表(例:都市の水循環)
第12回 受講者による研究発表(例:新田村落の用水争論)
第13回 受講者による研究発表(例:飢饉と災害)
第14回 総括討論ー研究方法をめぐって
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
配布プリントの史料を、事前に60分以上の時間をかけて熟読しておくこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | 史料の内容を正確に記述できているかを評価の基準とする。 |
平常点 | 60 | 授業での報告や発言に基いて評価することを基本とする。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは特になし。授業時に適宜プリントを配布する。
参考文献:渡辺浩一『近世都市江戸の水害―災害史から環境史へ―』(吉川弘文館、2022年)
渡辺浩一、マシュー・デービス編『近世都市の常態と非常態―人為的自然環境と災害―』(勉誠出版、2020年)
中塚孝監修、鎌谷かおる・渡辺浩一編集『気候変動から読み直す日本史5 気候変動から近世をみなおす―数量・システム・技術』(臨川書店、2020年)
その他特記事項
後期とも併せ受講することが望ましい。