シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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日本政治史演習ⅠB | 2024 | 後期 | 水4 | 文学研究科博士課程前期課程 | 白根 靖大 | シラネ ヤスヒロ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-JH5-120S
履修条件・関連科目等
履修条件は、大学の日本史専攻卒業の水準に達していること。また、関連科目として、同年度の「日本政治史演習ⅠA」と連続して履修することが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
古記録をテキストとし、各々の論点にしたがって政治史の諸相を追究していく。まず、古記録の読解では、関連史料と比較検討しながら、史実の復元を行う。次に、報告者の任意の論点を提示し、先行研究や史料に基づいて、自らの見解や残された課題を発表する。これらについて全員で議論し、多面的な歴史像を描いていく。
また、履修者の研究テーマに関する発表を組み込み、学会発表や論文執筆に向けた研究の遂行を促す。
科目目的
客観的に史料を読解し、複眼的な視点から歴史を見る目を養うことを通し、社会の動向を客観的かつ多角的にとらえ、歴史的視点から社会の方向性を考える資質を伸ばす。
到達目標
史料を正確に読解する能力、研究上の論点を独自に見出して複眼的に探究する能力、根拠に基づいて研究成果を客観的に伝える能力等を向上させる。
授業計画と内容
履修者の人数や個別研究発表の希望日等を考慮して、下記の素案をもとに、第1回の授業において詳細を決定する。
第1回 授業内容の説明と日程・発表者の決定
第2回 個別研究発表1
第3回 史料読解発表(『史料纂集 台記』P154~155)
第4回 論点検討発表(『史料纂集 台記』P154~155)
第5回 史料読解発表(『史料纂集 台記』P156~157)
第6回 論点検討発表(『史料纂集 台記』P156~157)
第7回 史料読解発表(『史料纂集 台記』P158~159)
第8回 論点検討発表(『史料纂集 台記』P158~159)
第9回 史料読解発表(『史料纂集 台記』P160~161)
第10回 論点検討発表(『史料纂集 台記』P160~161)
第11回 史料読解発表(『史料纂集 台記』P162~163)
第12回 論点検討発表(『史料纂集 台記』P162~163)
第13回 個別研究発表2
第14回 総括(古記録研究)
※履修者の理解度や議論の進展に応じて、計画を変更する場合がある。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
史料纂集本と史料大成本を照合し、字句の異同を確認したうえで、読み・意味について予習する。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | 自分の研究成果を文章で伝える的確さ評価する。 |
平常点 | 60 | 発表における史料の読解力・論点の考察力・結論の妥当性、さらに議論における発言内容等を評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
出席率が70%に満たない者、または無断欠席が4回連続した者は、成績評価の対象外とする。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:『史料纂集 台記』(続群書類従完成会、1976年)『増補史料大成 台記』(臨川書店、1965年)
参考文献:齋木一馬編『古記録学概論』(吉川弘文館、1990年)
高橋秀樹『古記録入門』(東京堂出版、2005年)
元木泰雄・松園斉編『日記で読む日本中世史』(ミネルヴァ書房、2011年)
日本史史料研究会監修・苅米一志著『日本史を学ぶための古文書・古記録訓読法』(吉川弘文館、2015年)
橋本義彦『人物叢書 藤原頼長』(吉川弘文館、1964年。新装版は1988年)