シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
考古学研究B | 2024 | 後期 | 水2 | 文学研究科博士課程前期課程 | 櫻井 準也 | サクライ ジュンヤ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-AR5-104L
履修条件・関連科目等
考古学に関心があり、積極的に研究に取り組もうという意欲があるもの。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
過去の遺跡がどのように認識され、利用されてきたかという遺跡認識の系譜を追いながら遺跡と当時の人々の関係について説明します。そして、遺跡と現代社会との関係について観光考古学や遺跡まつりなどの遺跡の活用事例を紹介しながら、わが国におけるパブリック・アーケオロジーの未来像について考えます。
科目目的
遺跡と過去・現在の社会との関係を考える新たな研究テーマ(遺跡の社会史)の存在を知ってもらうこと、そしてその研究手法によって日本人の心性史について検討することができ、結果的に遺跡や考古学と現代社会との関係を考える出発点になることを示すことが本講義の目的です。
到達目標
発掘調査などによる考古学の研究成果だけでなく、文献史料や民俗資料を積極的に活用しながら過去の人々の遺跡認識について考えること、そしてそれが遺跡や考古学と現代社会との新たな関係を構築するヒントとなることを知ることが本講義の到達目標です。
授業計画と内容
第1回 オリエンテーション、考古学史とは何か
第2回 遺跡認識の系譜(先史時代)
第3回 遺跡認識の系譜(古代)
第4回 遺跡認識の系譜(古代末~中世)
第5回 遺跡認識の系譜(近世1)
第6回 遺跡認識の系譜(近世2)
第7回 伝説に関わる遺跡
第8回 遺跡利用のポリティックス(前近代)
第9回 遺跡利用のポリティックス(近代1)
第10回 遺跡利用のポリティックス(近代2)
第11回 現代の遺跡利用(観光考古学)
第12回 現代の遺跡利用(遺跡まつり)
第13回 現代の遺跡利用(大衆文化と考古学)
第14回 総括 遺跡と考古学の未来
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業内容(テーマ)について事前に下調べをし、授業の理解を深めること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
平常点 | 100 | 出席状況と授業態度で判断します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト
櫻井準也『歴史に語られた遺跡・遺物』慶應義塾大学出版会、2011
参考文献
坂詰秀一『考古調査ハンドブック 観光考古学』ニュー・サイエンス社、2012
松田陽・岡村勝行『入門パブリック・アーケオロジー』同成社、2012
櫻井準也『考古学とポピュラー・カルチャ―』同成社、2014
櫻井準也『遺跡と現代社会』六一書房、2023
その他特記事項
不定期にフィールドワークや博物館展示見学・発掘現場見学を実施することがあります。