シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アーカイブズ学研究B | 2024 | 後期 | 水3 | 文学研究科博士課程前期課程 | 清水 善仁 | シミズ ヨシヒト | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-PL5-107L
履修条件・関連科目等
「アーカイブズ学研究A」をあわせて履修することが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
①文献講読・発表、②講義、③資料整理実習により授業を進めます。①文献講読・発表では、アーカイブズ学に関する主要なテーマを取り上げ、履修者がそれぞれに文献を担当し、その発表と討論によって当該テーマに関わる基本的な理論や実務を理解します。ついで②講義によりその理解の定着を図ります。講義では教員による一方的な講述のみならず、グループワーク等も取り入れたいと考えています。さらに、③資料整理実習の機会を設け、文献や講義で学んだアーカイブズ整理の理論と方法について、実際の資料群をもちいて実践的に取り組みます。
科目目的
アーカイブズ学は、歴史学とは異なる固有の学問領域です。しかし、歴史学と密接な関係を有するものであり、この授業が日本史学専攻のカリキュラムに組まれていることからも分かるように、アーカイブズ学への理解を深めることは、それ自体も意義深いことですが、アーカイブズ学の知識をそれぞれの歴史研究に活用するための方法論を学ぶことにもつながります。
あわせて、この授業は本学大学院のアーキビスト養成プログラムの科目としても設定されていますので、今日までのアーカイブズ学研究の成果やアーカイブズにおける様々な実務を理解することで、アーキビストとして必要な素養を身に付けることを目的とします。
到達目標
文献講読・発表、講義、資料整理実習を通して、アーカイブズ学の理論と方法の基礎を修得することを目標とします。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス:授業の進め方について
第2回 文献講読:アーカイブズ職務に必要とされる技能とは何か
第3回 講義:アーカイブズ職務に必要とされる技能とは何か
第4回 文献講読:デジタルアーカイブと情報システムの現状
第5回 講義:デジタルアーカイブと情報システムの現状
第6回 文献講読:諸外国におけるアーカイブズ制度
第7回 講義:諸外国におけるアーカイブズ制度
第8回 文献講読:アーキビストの使命と倫理
第9回 講義:アーキビストの使命と倫理
第10回 文献講読:アーカイブズをめぐる今日的課題
第11回 講義:アーカイブズをめぐる今日的課題
第12回 資料整理実習①:資料整理の理論(個人文書)
第13回 資料整理実習②:資料記述の方法
第14回 資料整理実習③:グループ別報告
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
文献講読においては、取り上げる文献を事前に読んでおくことが必須です。また、各回の講義や報告で学んだ内容について、レジュメで示された参考文献等にもあたって復習することも重要です。その作業を通して、アーカイブズ学への理解をさらに深めてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
平常点 | 50 | 積極的な発言や実習への取り組み等、授業への参加・貢献度を評価します。 |
その他 | 50 | 文献講読の発表において、適切に文献の内容がまとめられ、質疑応答に対処できているかどうかを中心に評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
これまでに京都大学大学文書館や神奈川県立公文書館等の公文書館に勤務し、公文書や古文書・私文書の収集・整理・保存・公開等のアーカイブズ実務に携わった経験を有しています。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
アーカイブズ学の理論や方法が、公文書館の現場においてどのように受容され、また実践されているかを、これまでの経験をふまえつつ講述したいと思います。
テキスト・参考文献等
テキストは使用せず、レジュメを配布します。参考文献はそのつど紹介します。
その他特記事項
アーカイブズ学に関連する学会や研究会に積極的に参加してください。