シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中央ユーラシア史演習A | 2024 | 前期 | 水2 | 文学研究科博士課程前期課程 | 新免 康 | シンメン ヤスシ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-OH5-119L
履修条件・関連科目等
中央ユーラシア、とくに中央アジアの歴史に関する基礎的知識を有すること。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
中国領中央アジアにおいて現地のテュルク語で著された代表的な歴史書の一つの英語訳を講読していきます。テキストとしては、19世紀後半の当該地域の歴史的状況を叙述したMulla Musa Sayrami, Tarikh-i HamidiのEric Schluesslによる英語訳を用いる予定です。講読に際しては、随時、もとのテュルク語のテキストを確認するとともに、関連文献も参照して歴史的経緯における各段階に対する理解を深めます。扱う部分としては、古代から19世紀へと至る時代を述べた序章(Muqaddima)において重要と思われる部分を抜粋しつつ扱います。各部分の講読に入る前に、順次教員による解説を加えます。履修者は、各担当箇所について、訳文・注を示した配布資料を準備すること。
科目目的
中央アジア、とくに中国領中央アジアの歴史に関わる、代表的な英語の研究文献をとりあげ、論述内容を厳密に読み進めます。また、他の先行研究との比較対照、関連する史料の検討を通して、当該地域の歴史展開の具体的な様相と、その中における人々の活動の実相に関する考察を深めていきます。
到達目標
中央アジア、とくに中国領中央アジアの歴史に関わる、代表的な英語の研究文献をとりあげ、論述内容を厳密に読んで理解するとともに、それを自らの研究にいかに活用としていくのか、その視点と方法に習熟することを基本的な目標とします。また、そのことを通して、当該地域の歴史展開の具体的な様相と、その中における人々の活動の実相について検討していくための方法や技量を習得することを目指します。
授業計画と内容
第1回 中国領中央アジアの歴史的特徴に関する解説
第2回 Tarikh-i Hamidiと著者に関する解説
第3回 当該地域における歴史叙述の歴史
第4回 訳者による解説
第5回 トゥグルク・ティムール・ハン
第6回 イスラーム聖者の活動
第7回 ヤルカンド・ハン国
第8回 カシュガル・ホージャ家
第9回 ジャハーンギール・ホージャの活動
第10回 ジャハーンギールに関する部分の叙述傾向
第11回 清朝統治下のムスリム住民
第12回 ベグたちの系譜
第13回 上記講読部分に示された歴史的状況に関する検討
第14回 総括・まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
平常点 | 100 | 担当箇所の発表のでき具合、質疑応答・議論への参加への積極度、毎回の課題の提出状況、について評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストのコピーを初回に配布します。他の資料について、随時配布します。